【4月13日 AFP】映画『アバター(Avatar)』のジェームズ・キャメロン(James Cameron)監督が12日、ブラジルのアマゾンに計画中のベロモンテ(Belo Monte)水力発電ダムの建設反対運動に参加した。

 首都ブラジリア(Brasilia)で行われた運動には『アバター』や『エイリアン2(Aliens)』でタッグを組んだ女優シガーニー・ウィーバー(Sigourney Weaver)も出席した。

 同ダムの建設を「生態学的な大惨事」と非難したキャメロン氏は、同国のルイス・イナシオ・ルラ・ダシルバ(Luiz Inacio Lula da Silva)大統領に建設中止を求めた。

 ダム建設とそれに反対する先住民という構図は、武器を手に侵略しようとする人間と闘う惑星パンドラの先住民ナヴィという『アバター』のストーリーに良く似ている。

 以前から海やジャングルの環境に関心の深かったキャメロン氏は、「巨大ダムは20世紀の考え。21世紀の今では時代遅れだ」と訴え、「自然の中で生きる術を学んできた先住民の知恵」はブラジル最大の資源のひとつだと語った。(c)AFP