【7月7日 AFP】『性倒錯者』で『子どもに性的ないたずらをした』マイケル・ジャクソン(Michael Jackson)のことばかりを明けても暮れても報じるメディアは、自ら恥をさらしている――。

 米共和党のピーター・キング(Peter King)下院議員は動画共有サイト「ユーチューブ(Youtube)」に投稿した2分間の映像でこのように語り、米兵のように海外で戦っている人のことは無視されるのに、「キング・オブ・ポップ」に賛辞を送るなど「悪人」をたたえるに等しいと怒りをあらわにした。

「はっきりと言おう。この男は性倒錯者で小児愛者。子どもに性的ないたずらをした。明けても暮れてもその死ばかりを報じて、国家のことはどう報じられているのか?」「メディアは恥をさらしている。市民の中にも、マイケル・ジャクソンをさもヒーローであるかのように語り合い、自らを笑いものにしている人が多すぎる」

 マイケルさんは、2005年、児童に対する性的虐待疑惑の裁判で無罪評決を受けている。

 キング氏はさらに続けた。「この男に良いところなど何もない。死亡した。才能がいくらかあった。それはいいだろう。しかし、人は毎日死んでいる。今日もアフガニスタンで死んでいく人がいる。彼らにそれに見合った称賛を送ろうではないか」

「彼は良い歌い手だったかもしれない。踊りもした。だが結局は、自分の子どもや孫をマイケル・ジャクソンと同じ部屋に入れることができるのかということだ。一体、彼の何をたたえているんだ?」

 米在郷軍人会地方支部の前で撮影されたこの映像でキング氏は、危険な地域で働く教師、エイズ療養施設のボランティア、警官や消防士、海外に駐留する米軍などをメディアにたたえてほしいと訴えている。(c)AFP

ユーチューブに投稿されたキング氏の映像(英語)