【4月13日 AFP】米テレビドラマ『シークレット・アイドル ハンナ・モンタナ(Hannah Montana)』で、実は人気アイドルという高校生のヒロインを演じて一躍、ティーンのアイドルとなったマイリー・サイラス(Miley Cyrus)。

 16歳の新星アイドルの勢いは止まらない。『ハンナ・モンタナ』の映画版、『ハンナ・モンタナ・ザ・ムービー(Hannah Montana: The Movie)』も前週末、北米の映画館で封切られたばかり。しかし、サイラスはまだ慣れきっていない役があるのだという。それは「スーパースター」としての自分だ。

 映画の公開に先立ち行われたインタビューで、サイラスは「わたしはよく、働き過ぎだとか、メディアの露出が多すぎる目立ちたがりだと言われるけど、そうじゃない。家の外にカメラマンが40人も待ちかまえていたら、どうしようもないわ。できる限りプライバシーを守るように頑張ってるわ」と話す。「こうなると最初からわかっていたら、考え直してたかもしれないけど」

 ディズニー・チャンネル(Disney Channel)で放映された『ハンナ・モンタナ』のシーズン1でデビューしてから、わずか3年。今やサイラスの人気は社会現象レベルだ。

 『ハンナ・モンタナ』はシーズン3に突入したが、サイラスは歌手としても成功を収めている。歌手デビュー後にリリースしたソロアルバムは、2枚ともトップチャート入りした。

 テネシー(Tennessee)州ナッシュビル(Nashville)生まれのティーンエージャーであるサイラスは、コンサートツアーでも大成功。さらに『ハンナ・モンタナ』ブランドのデザインや、アニメーション映画『ボルト(Bolt)』では声優も体験した。

 2007年から2008年には2500万ドル(約25億円)を稼ぎ、米経済誌「フォーブス(Forbes)」の世界のセレブランキング「Celebrity 100」では35位にランクインした。

 サイラスは、同様にディズニーの子役スターだったブリトニー・スピアーズ(Britney Spears)やリンジー・ローハン(Lindsay Lohan)のようなゴシップにはまだ悩まされていないが、時折はメディアをにぎわせる。

 08年には、著名写真家アニー・リーボヴィッツ(Annie Leibovitz)が撮影したサイラスのセミヌード写真が米エンターテインメント誌『ヴァニティ・フェア(Vanity Fair)』に掲載され、子どもたちの親らを中心に波紋が広がった。

 この写真については、サイラスは後に自分で距離を置き、人生で学ぶべきことはまだたくさんあると語った。「これからも間違い起こすことはあると思う。でも間違いを恐れて前進することを止めてしまったら、学ぶことを止めることになるわ。周囲を失望させたくはないけれど、時には自分の決断に自分自身で失望することもある。でも、そうでなければ本当の自分の姿ではないし、みんなもわたしを尊敬してくれないでしょう」

 サイラスの父親は、カントリー歌手のビリー・レイ・サイラス(Billy Ray Cyrus)だ。娘のコンサートでは、常に客席から見守り、『ハンナ・モンタナ』のテレビ版、映画版の双方で、娘との共演も果たしている。(c)AFP/Paula Bustamante