【9月3日 AFP】マリリン・モンロー(Marilyn Monroe)が主演映画『お熱いのがお好き(Some Like it Hot)』(1959年)の撮影セットで共演者らと一緒にいる場面が写った映像がオーストラリアで発見され、オークションに掛けられる。競売会社レスキ・オークションズ(Leski Auctions)が2日、発表した。

 この映像は2分半の8ミリフィルム。撮影したのは米海軍将校で、モンローの招待を受けて、当時、映画の撮影が行われていたカリフォルニア(California)州サンディエゴ(San Diego)のホテル・デル・コロナド(Hotel Del Coronado)を訪れていた。

 映像には、モンローが共演者のトニー・カーティス(Tony Curtis)、ジャック・レモン(Jack Lemmon)とセットでリハーサルを行う様子や、この海軍の基地を訪れ兵士たちにモンローが取り囲まれている場面などが映っている。

 映像フィルムはその後、オーストラリアへ移住した将校の娘の手に渡ったという。

 今月行われるオークションには、オリジナルのフィルムに、CDとDVDのコピーが付けられて出品される。落札予想額は2-3万ドル(約210-320万円)。購入者には映像の商業利用権も与えられる。

「マリリン・モンローに関する品は常に需要があるが、今回のように偶然発見されるケースはまれだ。また、このような貴重な映像が米国内で公開される前に、国外のオークションに出品されることも非常に珍しいことであるため、とても誇りに思う」とレスキ・オークションズのチャールズ・レスキ(Charles Leski)氏は語った。

 遺作『荒馬と女(The Misfits)』の撮影セットでモンローを撮影した映像は、米国で6万ドル(約650万円)の値が付いている。

 モンローは1962年8月、36歳で死去。薬物の過剰摂取が死因で、自殺と判断された。『お熱いのがお好き』の主要出演者で現在も存命しているのはカーティスだけだ。(c)AFP