【8月16日 AFP】ビッグマウスで有名な英ロックバンド、オアシス(Oasis)のギタリスト、ノエル・ギャラガー(Noel Gallagher、41)が15日、BBCのラジオ局「Radio 1」のインタビューで、エイミー・ワインハウス(Amy Winehouse)ら多数の著名人に辛らつな言葉を浴びせた。

 最近の一例としては、グラストンベリー・フェスティバル(Glastonbury Festival)で米国のラッパー、ジェイ・Z(Jay-Z)がヘッドライナーを務めることに対して激昂したギャラガー。まず、ワインハウスを「貧窮している馬」に例えた。

 さらにザ・ズートンズ(The Zutons)の曲「ヴァレリー(Valerie)」とカイザー・チーフス(Kaiser Chiefs)の曲「オー・マイ・ゴッド(Oh My God)」のリミックス版をそれぞれ、ワインハウスとリリー・アレン(Lily Allen)に提供したマーク・ロンソン(Mark Ronson)もやり玉に挙がった。

「ロンソンは他人の曲を台無しにするより、自分の曲を作るべきだ。コード3つと作曲を習う必要があるね」

 さらにスカウティング・フォー・ガールズ(Scouting For Girls)を「スカウティング・フォー・イディオット(ばか者)」と言い放ち、カイザー・チーフスを「モンキーズ(The Monkees)は解散していない。カイザー・チーフスと名前を変えただけ」と攻撃した。

「ドラッグを18年間やったけど、『カイザー・チーフスは素晴らしいね』なんて言うほどおかしくなったりはしなかった。ドラマーが曲を作るバンドは信用できない」

 続いてテレビタレント、ジェイド・グッディ(Jade Goody)がプロデュースしている香水を「腐った尿」だと罵倒した。

 グッディは英国のリアリティ番組『ビッグ・ブラザー(Big Brother)』に出演して有名になったが、そのセレブ版『セレブリティ・ビッグ・ブラザー(Celebrity Big Brother)』でインド人女優シルパ・シェティ(Shilpa Shetty)に対し人種差別的な発言をしたとして非難されたこともある。現在ではそのシェティが司会を務める同様の番組に出演すると報じられている。

 ギャラガーはグッディの香水について、「腐った尿のような臭いがする」と批判。自分も「労働者階級の男性向け」のアフターシェーブ・ローションをプロデュースするべきだと冗談を飛ばした。

 次にライブ・エイド(Live Aid)の最高権力者ボブ・ゲルドフ(Bob Geldof)氏の娘で、最近結婚したばかりのピーチーズ(Peaches)を非難した。「サー・ボブ(ゲルドフ)は尊敬しているが、彼女は踏みつぶしたいよ」

 ギャラガーはこのインタビューの際に、酒に酔っており、2時間しか寝てないことを明らかにしていた。

 BBCの広報担当は、デーリー・メール(Daily Mail)紙に対し、ノエル・ギャラガーは事前に明確に指示を受け、生放送のインタビュー中も明りょうだったと語った。「抗議は受けていない。ノエルは元気で、自分の意見を持ったゲストだった。Radio 1はもちろん薬物使用を許しはしないし、ゲストが酒に酔っていると分かれば出演させない」。(c)AFP