【7月11日 AFP】 米テレビドラマ『ベイウォッチ(Baywatch)』などへの出演で知られる女優パメラ・アンダーソン(Pamela Anderson)が10日、リアリティ番組撮影のため訪れたオーストラリアで、ケンタッキー・フライド・チキン(Kentucky Fried ChickenKFC)に対し「ニワトリを虐待している」として抗議活動を行った。

 アンダーソンは現在、ゲスト出演するリアリティ番組『ビッグ・ブラザー・ハウス(Big Brother House)』の撮影でオーストラリアに滞在中。同日、ゴールドコースト(Gold Coast)にあるKFCの店舗を訪れ、養鶏場のニワトリが過酷な環境にあることに対する抗議文を店舗マネージャーに手渡した。

 動物の倫理的扱いを求める人々の会(People for the Ethical Treatment of AnimalsPETA)が公開したアンダーソンの手紙には、「『ビッグ・ブラザー・ハウス』では、私とほかの出演者たちが世間との接触を断って家の中に閉じこめられます。KFCで使用するために小屋に詰め込まれているニワトリと同じです」と書かれている。

「幸運なことに私は殺されることも足を折られることも、熱湯に入れられることもありません。ですがPETAが公開した映像から、オーストラリアのKFCのために育てられたニワトリの大半は虐待されているのは明らかです」

 アンダーソンの抗議に対し、KFC側は「ニワトリ虐待」疑惑を否定するコメントを発表。「KFCは養鶏場の所有・運営はしていない。しかし、オーストラリアの規定に沿った人道的な養鶏を行う信頼できる納入者、業者、政府当局と連携している」と述べている。

 ちなみにKFCは『ビッグ・ブラザー・ハウス』のメインスポンサーで、アンダーソンのオーストラリアへの旅費も出している。(c)AFP