【2月19日 AFP】歌手ポール・マッカートニー(Paul McCartney)さん(65)と、別居中の妻ヘザー・ミルズ(Heather Mills)さん(40)の離婚協議の非公開審理が18日も引き続きロンドンの高等法院(High Court of Justice)で行われたが、話し合いは決裂、判事が数週間以内に裁定を下すことになった。マッカートニーさんの弁護士が同日明らかにした。

 裁定に不服の場合は控訴院に上告できるが、その場合は公開審理となる。ただし両者が合意すれば、慰謝料などの詳細は引き続き非公開として扱われるという。

 ミルズさんは、審理を非公開にすることには反対だったとされる。一方のマッカートニーさんは、結婚生活についてはミルズさんに口を閉ざしてほしいと思っているようだ。

 審理では、資産総額(推定)8億2500万ポンド(約1718億円)のマッカートニーさんがミルズさんに支払う慰謝料の額をめぐり話し合いが行われてきた。マッカートニーさんは5500万ポンド(約114億円)を提示したが、ミルズさんが納得しなかったとの報道もある。
 
 ミルズさんは、離婚以来自身にまとわりついているパパラッチらから身を守るための警備費用も要求しているとされる。

 ミルズさんは、ダイアナ妃(princess Diana)や、ポルトガル滞在中に娘が行方不明になって一時は犯人扱いされたケイト・マクカーン(Kate McCann)さんに自身をなぞらえ、英タブロイド誌を「(ミルズさんに対する)ヘイト・キャンペーンを展開している」と非難している。

 また、離婚手続きのプレッシャーがあまりにも大きく、自殺を試みたことがあると発言したこともある。(c)AFP