【10月24日 AFP】米連邦捜査局(FBI)の捜査を受けた米国の著名なマジシャン、デビッド・カッパーフィールド(David Copperfield)氏の東南アジアでのショーがキャンセルされたことを受け、インドネシアの主催者側が同氏を訴える予定であることがわかった。22日、ニュースサイトKompasが報じた。

 前週、FBIはカッパーフィールド氏がラスベガス(Las Vegas)に所有する倉庫を捜索。こうした事態に対応するため、同氏は今後数週間にわたり予定されていた東南アジアでのショーのキャンセルを決定した。

 Kompasによると、インドネシアでのショーを主催する予定だったBuena Productionsは、カッパーフィールド氏を相手取ってキャンセルに伴う300万ドル(約3億4000万円)の損害賠償請求を起こす予定だという。同社のオーナーであるPeter Basuki氏は、この訴訟のためにタイ、マレーシア、シンガポールの主催者らとも協力して、米国の弁護士を雇ったことを明かした。

 カッパーフィールド氏のジャカルタ(Jakarta)でのショーは、26日から28日まで毎日開催される予定で、すでに発売された2万9000枚のチケットを払い戻さなければならないという。

 23日の時点で、同社からの正式なコメントはない。

 2日間のショーを予定していたマレーシアの主催者Arianna Event Managementは今週に入り、カッパーフィールド氏は捜査に協力する必要はあるものの、米国を離れることを禁じられたわけではないとコメントしていた。

 タイでは11月8日から10日までバンコク(Bangkok)でのショーが予定されていたが、ThaiTicketMajorやその他のチケット販売店は、ショーは「一時的にキャンセルされた」としてチケットの販売を停止した。しかし、タイの主催者RSI-Dreamの担当者はバンコク・ポスト(Bangkok Post)紙に対し、カッパーフィールド氏側と公演日程の再調整を行っていると明かした。チケットは既に80%が売れており、キャンセルの場合には払い戻しがされるという。(c)AFP