【5月29日 AFP】英国の子ども向け人気番組「テレタビーズ(The Teletubbies)」が同性愛を助長している可能性があるとして、28日、ポーランドの子供の権利オンブズマンが調査に乗り出していると述べた。

「この件で心理学者らは子どもたちと話し合ったほうがいいでしょう。きちんと検証する必要があります。不適切な表現が使われているのであれば、それに対処する必要があります」とEwa Sowinskaさんは語った。

週間誌とのインタビューの中でSowinskaさんは、問題としているのは番組キャラクターの「ティンキーウィンキー(Tinky Winky)」だと語った。ぽっちゃりしたこの紫色のキャラクターは、比較的背も高いことから男性として考えられているが、ハンドバッグを手に持っている。

「ゲイであることを暗にほのめかしていると私は聞いたことがあります」とSowinskaさん。

敬虔なカトリック教徒で国会副議長を務めるLudwik Dorn氏がSowinskaさんに対し、オンブズマン局が“みっともなく”映ってしまうような公的な発言を控えるよう叱責したと、同氏の広報担当Witold Lisickiさんは明かした。

頭からアンテナを出し、お腹にはテレビ画面を持つ、ぽっちゃりしたカラフルな4人のキャラクター、ティンキーウィンキー、ディプシー(Dipsy)、ラーラ(Laa-Laa)、ポー(Poo)は1997年に初めて英BBCに登場した。

「テレタビーズ」はこれまで45言語120の国々で放送された。

同番組が米国で初めて放送された際、キリスト教運動家のJerry Falwellさんもティンキーウィンキーのキャラクターに問題があることを指摘した。

Falwellさんはこの紫色のキャラクターを「ゲイのライフスタイルの模範」であると声高に非難したが、それが反って米国に住むゲイの人々の注目を集めてしまい、ティンキーウィンキー・グッズの売上が伸びるという結果を生んでしまったという。(c)AFP