【4月23日 AFP】昏睡状態に陥っていた英ポップグループ「ビージーズ(The Bee Gees)」のメンバー、ロビン・ギブ(Robin Gibb)さん(62)が意識を回復したと、ロビンさんの広報担当ダグ・ライト(Doug Wright)氏が21日明らかにした。ギブさんは結腸と肝臓のがんで闘病中。

 ロンドン(London)市内の病院のロビンさんの担当医は22日、声明を発表し、ロビンさんが「実に驚くべき回復を遂げた」と述べた。担当医によるとロビンさんは、肝不全による脳腫脹から重い肺炎を発症。栄養不良による免疫系の低下もあって回復はほぼ不可能と見られ、医師団はロビンさんの家族らに3日前、最悪の事態の心積もりをしておくよう伝えていたという。

 ロビンさんは現在、意識もはっきりしており家族と話ができる状態だという。担当医は、ロビンさんの今後の容態はまだ不明としながらも、奇跡的な回復はロビンさんの「類まれな勇気と鉄の意志、元来備わっていた強い体力」によるものだと、ロビンさんを称えた。

 ライト氏によると、ロビンさんが昏睡状態だった間、家族や兄のバリー・ギブ(Barry Gibb)さんらが、ベッド脇でロビンさんに歌いかけたり音楽を聴かせていたという。(c)AFP

【関連記事】ビージーズのロビンさんが昏睡状態、ロンドン