【10月12日 AFP】音楽ビデオでベルギー人振付師にダンスを盗作されたと非難された米歌手ビヨンセ(Beyonce)が11日、ビデオの内容は同振付師の作品にインスパイアされたものであると認めるコメントを出した。

 ビヨンセは前日、ベルギーのダンスカンパニー「ローザス(Rosas)」の振付師アンヌ・テレサ・ドゥ・ケースマイケル(Anne Teresa De Keersmaeker)さん側から、ダンスの振付を盗作したとして非難されていた。

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 しかしビヨンセはコメントの中で、「確かに『ローザス・ダンス・ローザス(Rosas dance Rosas)』は参考にしたもののひとつ」としながらも、音楽ビデオ「カウントダウン(Countdown)」は、そのほかにも多くのものからインスピレーションを受けていると主張した。

「オードリー・ヘプバーン(Audrey Hepburn)の映画『パリの恋人(Funny Face)』へのトリビュートでもあるし、60年代や70年代、ブリジット・バルドー(Brigitte Bardot)、アンディ・ウォーホル(Andy Warhol)、ツイッギー(Twiggy)、ダイアナ・ロス(Diana Ross)などが最大のインスピレーションになっている」

 さらにビヨンセにアンヌさんの作品を見せたというビデオの共同監督もコメントを寄せ、「このビデオは既に約200万回も再生されている。見てくれたファンが、ヘプバーン、ウォーホル、バルドー、『ローザス・ダンス・ローザス』などこのビデオのインスピレーションとなったものも見てくれることを願う」と述べた。

 アンヌさん側からの反応は、今のところない。(c)AFP