【1月4日 AFP】米ロックンロール界の大御所、チャック・ベリー(Chuck Berry、84)が1日夜、シカゴ(Chicago)のコンサート会場で演奏中にステージで倒れた。関係者によると、原因は過労だという。

 ベリーは満員の観客を前に、1時間ほど演奏を続けたところでキーボードに突っ伏して、ステージから運び出された。15分後にベリーは再びステージに登場。演奏を再開しようとしたが、すぐに医療関係者に連れ戻された。

 ベリーは、待ち続けていたファンにあいさつするため、再びステージに戻り、その数分後に自分の足で歩いて外に待たせていたリムジンに乗り込み、会場を後にした。結局、ベリーは病院には向かわず、セントルイス(St. Louis)の自宅に戻った。

 ベリーは前夜にも、ニューヨーク(New York)で2ステージをこなしていた。

 1950年代に『ジョニー・B・グッド(Johnnie B. Goode)』『スウィート・リトル・シックスティーン(Sweet Little Sixteen)』『ロール・オーバー・ベートーベン(Roll Over Beethoven)』など、数々のヒット曲を飛ばしたベリーの音楽は、ビートルズ(The Beatles)やローリング・ストーンズ(Rolling Stones)、ビーチ・ボーイズ(Beach Boys)にも影響を与えた。ジョン・レノン(John Lennon)はかつて、「もしもロックンロールに別の名前をつけるなら、チャック・ベリーと呼ぶだろう」と述べて、ベリーを讃えている。(c)AFP