【9月23日 AFP】元ビートルズ(The Beatles)メンバーのポール・マッカートニー(Paul McCartney)氏とコンピューター大手ヒューレット・パッカード(Hewlett-PackardHP)は22日、マッカートニー氏の作品をクラウド型のデジタル・ライブラリー化する計画を発表した。

 ヒットソングのオリジナル音源に加え、写真や美術作品、映画、ビデオなど、マッカートニー氏が手がけた作品を総合的に、HPの提供するサーバー上の「プライベートクラウド」に保存する。

 マッカートニー氏は、「創造的なアイデアや(作品を)人びとに届けるための新しい方法には、いつも興味がある。今回の構想もとてもエキサイティングだ」と声明で述べた。

 HPはマッカートニー氏のプロダクション会社、マッカートニー・プロダクション・リミテッド(McCartney Productions)と共同で、インターネット上で公開しつつデジタル・ライブラリーを保護することが可能な最新システムを構築する。HPによると、ファンは、マッカートニー氏のライブラリーの一部を「個人的に」視聴することができる。

 HPがアーティストと組んでこうした試みをするのは初めて。トム・ホーガン(Tom Hogan)副社長は、「ポール・マッカトニー氏は常に音楽界のトレンドセッターであり続けてきた。そしてHPも、技術革新の最前線にあり続けてきた。マッカートニー氏が自らの遺産を保存し、音楽界に新たな展望をもたらすためのパートナーとして、HPに信頼を寄せたことを誇りに思う」と語った。

 計画の詳細はマッカートニー氏のウェブサイト「paulmccartney.com」で紹介されている。(c)AFP

【参考】マッカートニー氏のウェブサイト