【8月26日 AFP】米歌手ボブ・ディラン(Bob Dylan)さんが、カーナビに声を貸し出すことを検討中だ。「(精神的な、あるいは別の)目的地に到着しました(You have reached your destination)」とディランさんが道案内してくれる見込みが出てきた。

 ディランさんは『追憶のハイウェイ61(Highway 61 Revisited)』『オン・ザ・ロード・アゲイン(On the Road Again)』などのヒット曲をもつ往年の歌手だが、カーナビに新たに声の使用を許諾する有名人となるかもしれない。

 ディランさんはBBCのラジオ深夜番組で、カーナビの音声案内をすることについて2-3社と話し合いをしていることを明かした。

 ディランさんは、「次の交差点を左に曲がってください。いや、右です。あのですね、ただまっすぐ進んでください」と言うかもしれないと冗談を飛ばした。

 ディランさんは、ディランさんの曲でカウンターカルチャー世代の賛歌ともなった『ライク・ア・ローリング・ストーン(Like a Rolling Stone)』の一節が映画タイトルになった自伝的ドキュメンタリー映画『ノー・ディレクション・ホーム(No Direction Home)』(マーティン・スコセッシ<Martin Scorsese>監督作品)の被写体になったこともある。

「僕はたぶん音声案内はすべきじゃないんだ。だってどの道を進んでも、『ロンリー・アベニュー(Lonely Avenue)』(レイ・チャールズの曲)に行き着いてしまうからね。ラッキーなことにロンリーってわけじゃないんだ。レイ・チャールズ(Ray Charles)が先に着いているよ」。(c)AFP