【9月4日 AFP】ドアーズ(The Doors)のジム・モリソン(Jim Morrison)が詩を書くのに使っていた最後のノート、レッド・ツェッペリン(Led Zepplin)のジョン・ボーナム(John Bonham)が最後に使っていたドラムキット、デヴィッド・ボウイ(David Bowie)の未発表曲「Mocking Bird」、銃器所持許可証に残されたエルビス・プレスリー(Elvis Presley)の現存する唯一の指紋――。ロックファンにはたまらないレア・アイテムの数々が4日、ロンドン(London)で行われるオークションに出品される。

■ビートルズが交わした初めての契約書

Idea Generation Galleryが主催するこのオークション「It's More than Rock and Roll」で一番の目玉とされているのは、1962年1月24日にビートルズが初めて交わした契約書だ。「John Winston Lennon(ジョン・レノン)」、「George Harrison(ジョージ・ハリスン)」、「James Paul McCartney(ポール・マッカートニー)」、「Richard Starkey(リンゴ・スター)」のサインが入っている。

 ハリスンとマッカートニーは21歳未満だったため、2人の父親もサインしている。さらに、デビュー曲「ラヴ・ミー・ドゥ(Love Me Do)」のリリースが決定したあとに、マネージャーのブライアン・エプスタイン(Brian Epstein)氏の名前も加えられている。

 ロック音楽に関する記念品を扱うFame Bureauのテッド・オーウェン(Ted Owen)氏は、ビートルズの人生を大きく変えたこの契約書は、歴史的、社会的、政治的に最も貴重なミュージシャンの契約書だと評価。落札額は25万ポンド(約4800万円)に達すると予測している。

 ビートルズに関しては、「ヘイ・ジュード(Hey Jude)」のレコーディングに使われたベヒシュタイン(Bechstein)のピアノも出品される。
■ヘンドリックスが火を付けたギター

 もうひとつの注目アイテムは、ジミ・ヘンドリックス(Jimi Hendrix)のギター「フェンダー・ストラトキャスター(Fender Stratocaster)」(1965年製)だ。1967年3月にロンドンで行われたコンサートで、ヘンドリクス自らが火を付けたもので、予想落札額は約50万ポンド(約9600万円)とされている。(c)AFP