【3月25日 AFP】元ビートルズ(The Beatles)のポール・マッカートニー(Paul McCartney)さんと故ジョージ・ハリソン(George Harrison)さんの学友であり、バンドが設立した「アップル・コア(Apple Corps)」を運営し、「5人目のビートルズ」と称されることもあったニール・アスピノール(Neil Aspinall)氏が24日、ニューヨーク(New York)で死亡した。66歳だった。同社が同日明らかにした。

 1942年、英ウェールズ(Wales)に生まれたアスピノール氏は、マッカートニーさんやハリソンさんと同じリバプール(Liverpool)の学校に通い、ビートルズ結成時には小規模ツアーのマネージャーや世話役を務めた。1968年、新任者が見つかるまでという条件でアップル・コアの経営者となるが、2007年まで経営を続けた。

 マッカートニーさんとリンゴ・スター(Ringo Starr)さん、故ジョン・レノン(John Lennon)さんの妻オノ・ヨーコ(Yoko Ono)さん、ハリソンさんの妻オリビア・ハリソン(Olivia Harrison)さんの4人が追悼声明を共同で発表した。

「親愛なる友、そして経営者としてのニールの信頼のおける職務とアドバイスは、この先年世代にもわたって受け継がれる遺産を残してくれた。彼の友人や愛する者たちは、彼の死を深く悲しむだろう。しかし、この偉大な人物の素晴らしい思い出は常に心の中にある」

 アスピノール氏は病に冒されていたといい、妻のスージー(Suzy)さんと5人の子どもたちが残された。

 同氏は「アップル」の名称を巡り、米アップル(Apple)とアップル・コアとの間で争われた商標権問題にも深く関わっていたが、同件は2007年に和解が成立。ビートルズの楽曲は年内にもiTunesで配信される見通しとなっている。(c)AFP