【9月21日 AFP】米経済誌「フォーブス(Forbes)」のウェブサイト(www.forbes.com)がミュージシャンの長者番付を発表、ローリング・ストーンズ(The Rolling Stones)を筆頭に、懐かしのベテランたちが上位に名を連ねた。

 同ウェブサイトによれば、ローリング・ストーンズは2006年6月から2007年6月までの間に8800万ドル(約101億円)を稼いだ。2005年にスタートし、これまで4億3700万ドル(約502億円)を売り上げた「A Bigger Bang」ツアーが主な収入源とみられる。

 レコードレーベル「デフ・ジャム(Def Jam)」のCEOを務める37歳のラッパー、ジェイ・Z(Jay-Z)が8300万ドル(約95億3000万円)で2位に入っているが、上位の多くはベテランと呼ばれる世代のミュージシャンたちが占めている。

 7200万ドル(約82億7000万円)で3位につけたのは、マドンナ(Madonna、49)。続いてボン・ジョヴィ(Bon Jovi)が6700万ドル(約77億円)で4位。今年60歳を迎えるエルトン・ジョン(Elton John)が5300万ドル(約60億9000万円)で5位、セリーヌ・ディオン(Celine Dion)が4500万ドル(約51億7000万円)で6位。続いてラッパーの50セント(50 Cent)が3300万ドル(約37億9000万円)で7位、U2が3000万ドル(約34億5000万円)で8位、ラッパー兼音楽プロデューサーのディディ(Diddy)が2300万ドル(約26億4000万円)で9位という順位。

「ポップミュージック界は長い間、若手の独壇場となっているが、収入の上位を支配するのはベテラン陣。本当の収入財源はツアーになる。ベテランたちの熟練したパフォーマンスほど収入を上げられるものはない」と、同ウェブサイトは分析している。マドンナの2006年北米ツアーのチケットの平均価格は180ドル(約2万円)以上。ローリング・ストーンズの場合は135ドル(約1万5000円)以上だった。

 一方、同ウェブサイトでは、今回名前の挙がったミュージシャンの多くが、CDセールスやツアー以外からも収入を得ていることも指摘されている。ベテランのミュージシャンたちは自身のブランド力を利用して、携帯電話の着信音やそのほかの商品を売り出し、利益の多いスポンサー契約を結ぶなどしているという。(c)AFP