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川上ミネが前代未聞のコンサートを開催 - スペイン

  • 2007年03月09日 22:24 発信地:スペイン
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写真は、マドリッドで9日、同コンサートに参加した聴衆。(c)AFP/PIERRE-PHILIPPE MARCOU

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【マドリード/スペイン 10日 AFP】演奏を聴いた聴衆が眠りこんでしまった場合、通常であればそのコンサートは成功とは言えないだろう。だが、日本人ピアニスト の川上ミネ氏(37)が9日、マドリードの芸術文化センター「シルクロ・デ・ベジャス・アルテス(Círculo de Bellas Artes)」で開いたコンサートは、まさに「聴衆を眠らせること」を目的としたものだった。

 枕に頭を乗せマットレスの上でリラックスした体勢の聴衆は、川上氏が優しく奏でるシンプルなリズムの曲に耳を傾けているうちに、心地よさそうにうたた寝を始めた。

 この「眠りのコンサート」について、川上氏は記者団に対し、「いわば、音楽を休息のための“薬”として利用しているんです。(こうしたコンサートを開く場合は)聴衆が日常から解放されてリラックスできるようなスペースが必要となります」と語った。

 コンサートの参加者は、夜空の星を見たり、そよぐ風の音に気付いた時と同じような気持ちになるのだと、川上氏は説明する。

 同氏が演奏した曲は、同じく日本人の音楽家、宮下富実夫氏が1990年代に提唱し一世を風靡したヒーリング・ミュージックの形式にのっとったもの。

 「眠りのコンサート」の創設者らによると、現代社会においては情報をつかさどる左脳が酷使され、創造性をつかさどる右脳にも悪影響が及んでいるという。一方、小鳥のさえずりや小川のせせらぎのような自然界の音を表現したヒーリングミュージックは、こうした左右、両脳のバランスを補正するものとなっているという。

 川上氏の音楽は、日本と欧州の古典的スタイルとミックスさせたもので、聴衆をリラックスさせ、脳内に痛みを和らげるホルモンの一種「エンドルフィン」を分泌させることを目的に作られているという。

 川上氏は愛知県出身。3歳でピアノを始め、現在は京都を拠点に世界中で演奏活動を行っている。スペイン、中南米、アラビア文化に関心を持ち、ラテン音楽に影響を受けた作曲も行っている。
 
 写真は、マドリッドで9日、同コンサートに参加した聴衆。(c)AFP/PIERRE-PHILIPPE MARCOU

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