【ロンドン/英国 5日 AFP】人気デュオ、ワム!(Wham!)の元メンバーでポップ歌手のジョージ・マイケル(George Michael)が、再オープンするロンドン南西部のウェンブリー・スタジアム(Wembley Stadium)でミュージシャンとしては初の公演を行うことになった。同スタジアムが4日、明らかにした。

 マイケルはワム!時代も含め、改修前の同スタジアムでの公演経験を持つ。新たな欧州ツアーの一環として6月9日、8億ポンド(約1790億円)をかけ9万席の会場に生まれ変わった同スタジアムでコンサートを開く。

■多くのアーティストが会場変更を迫られる

 ウェンブリー・スタジアムの再オープンは、工事の遅れや予算問題などで、何度も延期されてきた。落成は当初、2006年に予定されており、ロックバンドのボン・ジョヴィ(Bon Jovi)がこけら落とし公演を行うはずだったが、工事遅延のために中止された。その後、コンサートを予定していたローリング・ストーンズ(Rolling Stones)、ロビー・ウィリアムス(Robbie Williams)、再結成したテイク・ザット(Take That)も会場を変更した。

 そのほかにも、イングランドサッカー協会(English Football Association、FA)が国際試合やFAカップ(FA Cup)決勝戦の日程を再調整せざるを得なくなっている。しかし、同サッカー協会は、5月17日のイベントは必ずウェンブリーで行われるとの自信を見せている。

■マイケルの公演、「オープニングにふさわしい」

 同スタジアムのAlex Horne氏は、「ジョージ・マイケルがオープニング公演を行うことは素晴らしい」と喜びを表現。
「(マイケルは)1985年に行われた『Live Aid』にワム!として出演しているし、ソロでも公演を行っている。新しいスタジアムに最適なコンサートをしてくれるだろう。公演自体が大注目を浴びるだけでなく、このスタジアムが世界的にメジャーな会場としてその名を知らしめることになる」

 マイケルのツアーは、5月18日にデンマークのAarhus Stadiumで行われる公演を皮切りに、英国5都市、フランス、イタリア、ベルギー、ドイツ、スロバキア、チェコ、スウェーデン、オランダ、ハンガリーで行われる。

 写真は、ロンドンのアールズ・コート(Earl’s Court)で行われたコンサートの際のマイケル(2006年11月25日撮影)。(c)AFP/LEON NEAL