【5月16日 AFP】第66回カンヌ国際映画祭(Cannes Film Festival)が15日、土砂降りの雨と寒さの中、南仏カンヌ(Cannnes)で開幕した。

 オープニングでは、米俳優レオナルド・ディカプリオ(Leonardo DiCaprio)主演の『華麗なるギャツビー(The Great Gatsby)』が上映された。非コンペティション部門に選出されているバズ・ラーマン(Baz Luhrmann)監督の同作品は、3D版が制作されたことでも話題を呼んでおり、欧州でも近くプレミア上映会が行われる。

 レッドカーペットに姿を見せたのは、今年の審査員長を務める米国のスティーヴン・スピルバーグ(Steven Spielberg)監督や女優のニコール・キッドマン(Nicole Kidman)、キャリー・マリガン(Carey Mulligan)ら。そのほか、1920年代の「フラッパー・ダンサー」たちも登場した。

 ステージであいさつしたスピルバーグ監督は、異例の熱烈なスタンディングオベーションに感動した様子を見せ、現在66歳であることから、「カンヌ映画祭と共に年を重ねている」などと話した。

 12日間にわたって開催されるこの映画祭には、俳優のライアン・ゴズリング(Ryan Gosling)やマイケル・ダグラス(Michael Douglas)、マット・デイモン(Matt Damon)、アラン・ドロン(Alain Delon)らも登場する予定。

 最高賞パルムドール(Palme d'Or)を決めるコンペティション部門には、20作品が選出されている。受賞の呼び声が最も高いのは、米国のスティーブン・ソダーバーグ(Steven Soderbergh)監督の 『Behind the Candelabra』。そのほか同部門には、イーサン・コーエン(Ethan Coen)監督とジョエル・コーエン(Joel Coen)監督の『Inside Llewyn Davis』、ロマン・ポランスキー(Roman Polanski)監督の『La Venus a la Forrure』などが選ばれている。(c)AFP/Helen ROWE