【1月13日 AFP】米国の名門映画会社メトロ・ゴールドウィン・メイヤー(Metro-Goldwyn-MayerMGM)の経営難を受け、製作が無期限延期とされていた「007」シリーズ最新作が、2012年11月に公開されることになった。MGMと同シリーズの製作に携わるイオン・プロダクション(EON Productions)が11日、発表した。

 経営難に陥ったMGMは売却先を探す中、2010年4月に同作品の製作の無期限延期を決定。10月にはスパイグラス・エンターテインメント(Spyglass Entertainment)の支援を受けた再建計画を債権者側が承認したと発表し、11月に米連邦破産法適用の申請を行っていた。

 シリーズ23作目、ダニエル・クレイグ(Daniel Craig)のジェームズ・ボンド(James Bond)としては3本目となる本作は、今年中に撮影を開始し、12年11月に公開される。監督はサム・メンデス(Sam Mendes)、脚本はこれまで同シリーズを手がけてきたニール・パーヴィス(Neal Purvis)、ロバート・ウェイド(Robert Wade)に加え、『ラスト サムライ(Last Samurai)』などのジョン・ローガン(John Logan)が執筆する。

 吠えるライオンのトレードマークで有名なMGMは、「007」シリーズや、「ピンクパンサー(Pink Panther)」、「ロッキー(Rocky)」シリーズ、『オズの魔法使い(The Wizard of Oz)』、『雨に唄えば(Singin' in the Rain)』などの4000本を超える人気作品を保有している。(c)AFP

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