【4月9日 senken h】ルイ・ヴィトン(Louis Vuitton)がこのほど創立した、世界の映画学校の生徒を対象に開催されたコンテスト「ジャーニーズ・アワーズ」。第1回受賞者には日本の若手作家も選ばれた。今回はそのような、期待を抱かせる日本映画3作品をご紹介。

■『てぃだかんかん〜海とサンゴと小さな奇跡〜』

 沖縄の言葉でシアワセの象徴を意味する「てぃだかんかん〜海とサンゴと小さな奇跡〜」は、世界初サンゴ礁再生の実話がベース。「子供たちにも美しいサンゴの海を見せてやりたい」という思いから、拡大していた事業も辞め、サンゴを養殖して海に移植という途方もない計画を実行。周囲の反対の嵐をよそに熱い信頼と絆で結ばれた夫婦役を岡村隆史(ナインティナイン)と松雪泰子が絶妙な味わいもって演じている。

■『誰かが私にキスをした』

 日米新世代の映画人が集い誕生した「誰かが私にキスをした」。監督はニューヨークを拠点に創作活動を続けるハンス・カノーザ。東京のインターナショナルスクールを舞台に、怪我で4年間の記憶を失った女子(堀北真希)と、彼女を取り巻く3人の男子(松山ケンイチ、手越祐也、アントン・イェルチン)が織りなす学園ドラマ。2言語が飛び交うスクリーンにみずみずしいエネルギーがあふれる。
 
■『ソラニン』

 人気コミックが原作の、音楽を軸に青春の夢と現実が交錯する「ソラニン」。主人公、芽衣子と大学のサークル仲間でバンド活動を続けるフリーターの恋人。さまざまな選択肢を前に思い悩みながら歩み続ける2人に、突如訪れる永遠の別れ。友情に支えられ再生する彼女、自らギターをつま弾き歌う主人公を宮﨑あおいが熱演。脇を固める俳優陣にも注目したい。(c)senken h / text:Hiroko USAMI

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