【1月20日 AFP】2月に行われる第60回ベルリン国際映画祭(Berlin Film Festival)のオープニングとクロージングの作品が19日に発表され、山田洋次(Yoji Yamada)監督(78)の『おとうと』がクロージング作品として上映されることが明らかになった。

 同映画祭は2月11日から20日まで。最終日の授賞式後、映画祭を締めくくる作品として『おとうと』が上映される。

 時代劇三部作などで知られる山田監督にとって、『おとうと』は10年振りの現代劇。山田監督はこれまでに6回、同映画祭に参加している。『おとうと』はコンペ部門外作品として上映される。

 一方のオープニング作品に決定したのは、2007年に『トゥヤーの結婚(Tuya's Marriage)』で同映画祭の金熊(Golden Bear)賞を受賞した、中国のワン・チュアンアン(Wang Quan'an)監督作『Apart Together』。1949年、毛沢東の軍勢から離脱し台湾へと逃れ、数十年後に生涯の恋人と結ばれる兵士を描いている。

 今年の同映画祭に出品されるその他の注目作品としては、スイスの別荘で軟禁状態のロマン・ポランスキー(Roman Polanski)監督の最新作『The Ghost Writer』や、マーティン・スコセッシ(Martin Scorsese)監督の『シャッター アイランド(Shutter Island)』などがある。『The Ghost Writer』に出演しているユアン・マクレガー(Ewan McGregor)とピアース・ブロスナン(Pierce Brosnan)や、『シャッター アイランド』に主演しているレオナルド・ディカプリオ(Leonardo DiCaprio)らは、映画祭への出席が予定されている。(c)AFP