【5月28日 AFP】先日、スラム街の自宅が当局によって取り壊された、映画『スラムドッグ$ミリオネア(Slumdog Millionaire)』の子役2人に新居が与えられることになった。関係者が27日に発表した。

 同作品の監督ダニー・ボイル(Danny Boyle)とプロデューサーのクリスチャン・コルソン(Christian Colson)がスラム街の子どもたちのために設立した基金が使用される。同基金を管理する団体「タタ社会科学研究所(Tata Institute of Social SciencesTISS)」によれば、ボイルとコルソンから依頼があったという。

 新しく家を与えられることになったのは、ヒロイン「ラティカ(Latika)」の子ども時代を演じたルビーナ・アリ(Rubina Ali)ちゃん(9)と主人公「ジャマール(Jamal)」の兄の子ども時代を演じたアズルディン・モハメド・イスマイル(Azharuddin Mohammed Ismail)君(11)。ムンバイ(Mumbai)中心部Gareeb Nagarのスラム街にあった2人の家は、先日、市当局によって撤去されていた。

 TISSの担当者は、2人の新しい家は学校の近くになると発表した。イスマイル君の家はすでに購入済みで、アリちゃんの家については詳細を詰めている段階だという。購入価格は明らかにされていない。(c)AFP