【5月20日 AFP】第62回カンヌ国際映画祭(Cannes Film Festival)と並行して行われている監督週間(Directors' Fortnight)で18日、米俳優ジム・キャリー(Jim Carrey)が出品作『I Love You Phillip Morris』で演じたゲイ役について熱く語った。

「脚本を読んで、どうしてもやりたいと思った映画はほんのわずかしかない。『トゥルーマン・ショー(The Truman Show)』、『エターナル・サンシャイン(Eternal Sunshine of the Spotless Mind)』、そして『I Love You Phillip Morris』だ」

 キャリーが演じるのは、小さな町のビジネスマン、スティーブン・ラッセル(Steven Russell)。ラッセルはある日、これまでの生活を捨てゲイとして新たな生活を送ろうと決心するが、きらびやかな生活を守るため次々と危険な詐欺行為に手を染めるようになる。ストーリーは、実際の人物の話を基に作られた。キャリーは特にこのストーリーにひかれたという。

 知能犯として入れられた州刑務所で、生涯の恋人に出会う。ユアン・マクレガー(Ewan McGregor)演じるフィリップ・モリス(Phillip Morris)だ。しかし、真実の愛でさえも、キャリーの犯罪行為を止めることはできない。

「愛を求めると執拗になり、必死に受け入れられたいと願う異常なまでの気持ちに引かれた」と語ったキャリーだが、「なぜ自分がキャスティングされたのかわからない」と笑う。

「エージェントに、たとえギャラが出なかったとしてもこの役をやりたいって言ったんだ。まあ実際には、そんな申し出はしなかったけどね」(c)AFP