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『スラムドッグ$ミリオネア』に暗雲? インド人活動家に名誉棄損で訴えられる

  • 2009年01月23日 16:49 発信地:ニューデリー/インド
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インド・ニューデリー(New Delhi)で、映画『スラムドッグ$ミリオネア(Slumdog Millionaire)』の記者会見に出席したダニー・ボイル(Danny Boyle)監督(2009年1月21日撮影)。(c)AFP/Manan VATSYAYANA

【1月23日 AFP】ゴールデン・グローブ賞(Golden Globe Awards)作品賞を獲得し、アカデミー賞(Academy Awards)同部門にもノミネートされた映画『スラムドッグ$ミリオネア(Slumdog Millionaire)』だが、インド公開を前に同国のある活動家の気分を害したようだ。

 Tapeshwar Vishwakarma氏は22日、スラム街に暮らす人々の支援団体を代表し、この作品がスラム街の住人の悪い点を強調して描き人権を侵害したとして、同国東部のパトナ(Patna)市内の裁判所に、同作品の音楽を担当したA・R・ラフマーン(A.R. Rahman)氏と出演者の1人、アニル・カプール(Anil Kapoor)氏を名誉棄損で提訴した。

 Vishwakarma氏は、インドのスラム街に住む数百万人の市民を表現するのに「スラムドッグ(slumdog)」などの言葉を使用することに異議を唱え、映画のタイトルそのものに軽蔑の意味が込められており、スラム街の住人を侮辱していると主張する。

 この作品は、ムンバイ(Mumbai)に暮らす孤児が、インド版「クイズ・ミリオネア(Who Wants to be a Millionaire?)」で予想を裏切って勝ち上がり、貧困を抜け出し大金持ちになるストーリー。インド国内外で高い評価を得ている。

 Vishwakarma氏は、タイムズ・オブ・インディア(Times of India)紙に対し、ラフマーン氏とカプール氏の2人だけを訴えた理由を、英国人の監督ダニー・ボイル(Danny Boyle)氏よりもインド国民を良く知っているからだと説明する。Vishwakarma氏の弁護士は、「その先達がわれわれをドッグ(犬)と呼んでいたため、Vishwakarma氏は英国人監督からの好意的な態度はほとんど期待していない。しかし、同作品に関与したインド人までもが、われわれをスラムドッグと呼ぶことにまるで抵抗を感じていないことにVishwakarma氏は傷ついた」と語った。

 この作品に参加したLoveleen Tandon氏は、メール・トゥデー(Mail Today)紙で「タイトルは誰かを侮辱するものでも攻撃するものでもない」と反論し、作品を擁護している。

 2月5日にパトナ市内の裁判所で審理が予定されている。(c)AFP

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