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【特集:七夜待】河瀨直美監督インタビュー

  • 2008年10月27日 16:51 発信地:東京
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【河瀨直美監督プロフィール】1969年奈良県生まれ。自主映画時代から『につつまれて(1992)』や『かたつもり(1994)』などドキュメンタリーを中心に高い評価を得る。初の 劇場映画『萌の朱雀(1997)』でカンヌ国際映画祭カメラドール(新人監督賞)を最年少で受賞。2007年には『殯の森』で同映画祭グランプリを受賞。 今、世界から最も注目される映画監督のひとりである。(c)MODE PRESS

【10月27日 MODE PRESS】97年に『萌の朱雀』でカンヌ国際映画祭新人監督賞を史上最年少で受賞し、昨年には『殯の森』でカンヌ映画祭グランプリを受賞。現在、世界から最も注目される映画監督のひとりとなった河瀨直美(Naomi Kawase)監督の受賞後第一作目となる『七夜待』が11月から全国で公開される。

■一枚のメモ

 主人公は、人生のリセットを求めタイへ一人旅に出かけた30代の女性彩子(長谷川京子、Kyoko Hasegawa)。現地の親子やフランス人青年、そしてタイ古式マッサージとの出会いを通じ、心身に積もった滞りを解きほぐし、新しい自分を見つけ出していく再生の物語だ。

 現場では、その日に撮影する行動だけを記した一枚のメモを主演の長谷川に毎朝手渡し、それ以外の台詞ややり取りを自分で演じさせるという手法を取った。

「俳優は人形としてではなく、感情を自分の中でつくっていかなくてはいけないと思います。記号としての感情でなく、感情のひだを演じるんです。その点で、長谷川は軽やかにひとりで堂々と演じていましたね。彼女の10日間のリアルな経験が物語に昇華されていった」

■揺れる30代

 彩子の年齢でもある「30代」という年代について、河瀨監督は「自分自身もその頃、悩んでいました」と語る。20代までに身に着けた知識や経験はある。しかし、溢れる情報や世間のスピードに翻弄される中で、自分の軸を見失わず生きることは決して容易くない。

「20代と違って、30代の悩みは表面的なものから、より内面的なものになってくる。自分の表面を覆うあまりに、その姿が本当の自分と離れてしまったりするんです」

そんな現代の女性たちに、 旅を通じて本来自分に備わっていた美しさを再発見していく彩子の姿を通して、メッセージを送りたかったという。

 彩子と同じような不安や悩みを抱えた女性に対するアドバイスは?との問いには、「笑われてもいいから、立ち止まって深呼吸!」と河瀨監督。もやもやを感じたら、ゆっくりと深呼吸をして、自分の中の空気を新しいものに入れ替える。頭を一度リセットすることで、落ち着いて自分と向き合うことができる。「あとは、映画館に足を運んで『七夜待』を見てください!」と茶目っ気たっぷりに加えた。(c)MODE PRESS

◆11/1(土)より、シネマライズ、新宿武蔵野館他にて全国公開

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『殯の森』、第60回カンヌ映画祭グランプリ受賞
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