【9月19日 AFP】第56回サン・セバスチャン国際映画祭(San Sebastian Film Festival)が18日、オープニング作品『The Other Man』の上映とともに開幕した。

 コンペ外部門に出品された『The Other Man』は、英国のリチャード・エアー(Richard Eyre)監督が手掛けた作品。アントニオ・バンデラス(Antonio Banderas)、リーアム・ニーソン(Liam Neeson)、ローラ・リニー(Laura Linney)の共演で、妻が見知らぬ男からメールをもらい続けていたという事実を知る夫を描いている。
 
 エアー監督は、「夫に愛人がいて、別の家庭があるという話は良く聞く。私は女性が同時に2人の男性との関係を続けるというこのストーリーに興味を持った」と語った。

 この作品でメールを送り続けていた男を演じるバンデラスは、19日に生涯功労賞Donostia賞を受賞することになっている。プレゼンターを務めるのは、『神経衰弱ぎりぎりの女たち(Women On The Verge Of A Nervous Breakdown)』や『アタメ(ATAME!)』などにバンデラスを出演させ、ブレイクのきっかけを作ったペドロ・アルモドバル(Pedro Almodovar)監督だ。

 翌週には米女優メリル・ストリープ(Meryl Streep)も同賞を受賞する。

 今年の会期は27日まで。最高賞である「ゴールデン・シェル(Golden Shell)」賞を競い合うコンペティション部門には、日本から是枝裕和(Hirokazu Kore-eda)監督の『歩いても 歩いても』が出品されている。(c)AFP