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北野監督『アキレスと亀』、ヴェネチア映画祭で注目

  • 2008年08月29日 09:09 発信地:ベネチア/イタリア
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第65回ヴェネチア国際映画祭(Venice International Film Festival)で、映画『アキレスと亀(Achilles and the Tortoise)』の上映会に登場した(左から)女優の樋口可南子(Kanako Higuchi)、北野武(Takeshi Kitano)監督、プロデューサーの森昌行(Masayuki Mori、2008年8月27日撮影)。(c)AFP/DAMIEN MEYER

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【8月29日 AFP】イタリアで開催中の第65回ヴェネチア国際映画祭(Venice International Film Festival)で28日、北野武(Takeshi Kitano)監督の『アキレスと亀(Achilles and the Tortoise)』が上映され、レッドカーペットに到着した北野監督は熱い拍手で迎えられた。

『アキレスと亀』は、裕福な絵画のコレクターだった父に大切に育てられた主人公、真知寿(まちす)の少年時代から始まる。真知寿はほぼ毎朝、絵を描き続け、両親や周囲の人々から褒められていた。しかし、そんな一家を悲劇が襲い、真知寿だけが生き残ってしまう。その後の真知寿は愚直に絵を描き続ける。そして北野演じる中年になった真知寿は、深い愛情で支えてくれる妻とともに、無鉄砲な創作活動へと突き進む。

 この作品は、映画監督と芸人という2つの姿の間での葛藤を超現実的に描いた自伝的作品『TAKESHIS’』(2005年)で始まり、芸術家としての創作という闘いをコメディタッチに描いた『監督・ばんざい!(Kantoku Banzai!)』へと続いた三部作のラストを飾るもの。

 北野監督によると、これは「残酷なアートの物語」であり、「芸術の副作用」を描いた作品でもある。芸術は芸術家にとって麻薬になるが、すべての芸術家にそれが当てはまるのかはわからないと、監督は話す。芸術家が必ずしも死んだり、家族の生活を犠牲にすしたりする必要もないというのが、監督の意見だ。

『アキレスと亀』は宮崎駿(Hayao Miyazaki)監督の『崖の上のポニョ(Ponyo on the Cliff by the Sea)』とともに、今映画祭の金獅子賞(Leone d’Oro)有力候補とみられている。金獅子賞の発表は9月6日。(c)AFP

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