【8月15日 AFP】今年の11月に公予定されていた映画「ハリー・ポッター(Harry Potter)」シリーズ第6弾『ハリー・ポッターと謎のプリンス(Harry Potter and the Half-Blood Prince)』の公開が、2009年7月に延期されることになった。制作会社ワーナー・ブラザーズ(Warner Brothers)が14日、発表した。

 ワーナー・ブラザーズのアラン・ホーン(Alan Horn)社長は、今回の延期決定について、2009年夏の大作としての大ヒットを狙ったこと、今年の映画業界に暗雲を落としたハリウッド(Hollywood)の脚本家のストライキが理由だと説明した。

「ほかのスタジオ同様に、脚本家のストライキの余波を今でも感じている。このストライキがほかの作品の脚本準備に影響を与え、2009年の市場勢力図が変わった。そこにできた新しいチャンスを利用したい」このように語ったホーン社長はさらに、これまでのシリーズ5作品で2番目の興行収入を記録した前作に言及し、夏の公開が興行収入を引き上げることにつながるとも説明した。

 ワーナー・ブラザーズ・ピクチャーズ・グループ(Warner Bros. Pictures Group)のジェフ・ロビノフ(Jeff Robinov)社長によれば、次回作の公開延期により、映画では2部作となる最終話『ハリー・ポッターと死の秘宝(Harry Potter and the Deathly Hallows)』の制作が影響を受けることはないという。ロビノフ社長は、「ファンにとって良いニュースは、『ハリー・ポッターと謎のプリンス』公開から『ハリー・ポッターと死の秘宝』第1部の公開までの期間が短くなるということだ」と語った。

 2001年から公開がスタートしたこれまでのシリーズ5作品は、世界中で44億7000万ドル(約4932億円)の興行収入を記録している。(c)AFP