関連情報第61回カンヌ国際映画祭
第61回カンヌ国際映画祭(Cannes Film Festival)閉幕式で、最高賞のパルム・ドール(Palme d'Or)を受賞し、歓喜するコンペティション部門出品作品『Entre les Murs(The Class)』のローラン・カンテ(Laurent Cantet)監督(右)と出演者たち。(2008年5月25日撮影)(c)AFP/VALERY HACHE
【5月26日 AFP】第61回カンヌ国際映画祭(Cannes Film Festival)は25日、フランス映画『Entre les Murs (The Class)』が最高賞のパルム・ドール(Palme d'Or)を獲得して閉幕した。開催地フランスの作品が最高賞に輝いたのは約20年ぶりだ。
ローラン・カンテ(Laurent Cantet)監督(46)がメガホンを取った同作品は、様々な人種の演技未経験の生徒ばかりをキャスティングした映画。これらの生徒はすべて同じ学校から集められた。
壇上で俳優兼監督のロバート・デ・ニーロ(Robert De Niro)からパルム・ドールを渡されたカンテ監督は、「これは、平等と不平等が混在する世界の縮図だ」と語った。
『Entre les Murs』はカンテ監督にとって4本目の長編映画。これまで同様、社会的疎外をテーマにしている。現在もフランス国内で見られる、教育への予算削減に対する抗議行動は、まさにこのテーマを体現したものだ。
フランス作品がパルム・ドールに輝いたのは、1987年のモーリス・ピアラ(Maurice Pialat)監督作『悪魔の陽の下に(Under the Sun of Satan)』以来となる。
審査委員長のショーン・ペン(Sean Penn)は、『Entre les Murs』は「素晴らしい、素晴らしい作品だ」と語った。全員一致でパルム・ドールに選ばれたという。
カンテ監督はおなじみのストーリー展開に「感傷的になることなく、新鮮で的確なアプローチで」取り組んだと、ニューヨーク・タイムズ(New York Times)紙の批評家A・O・スコット(A.O. Scott)氏は評価している。
ペンは映画祭オープニングで「パルム・ドール受賞者は、自分が生きている時代をよく理解した人物になるだろう」と語っていた。さらに仏紙のインタビューでは、カンヌ映画祭ではアカデミー賞とは「全く対照的な選択」がなされるべきであり、革新的な型破りな作品が選ばれるべきだとも述べていた。
同夜発表された各受賞結果は以下となる。
■受賞作一覧
- パルム・ドール:『Entre les Murs (The Class)』-ローラン・カンテ(Laurent Cantet)監督 フランス
- グランプリ:『Gomorra (Gomorrah)』-マッテオ・ガローネ(Matteo Garrone)監督 イタリア
- 審査員賞:『Il Divo』-パオロ・ソレンティーノ(Paolo Sorrentino)監督 イタリア
- 女優賞:Sandra Corveloni(ブラジル)-『Linha de Passe (Line of Passage)』
- 男優賞:ベニチオ・デル・トロ(Benicio Del Toro、米国)-『Che』
- 監督賞:ヌリ・ビルゲ・ジェイラン(Nuri Bilge Ceylan、トルコ)-『Three Monkeys』
- 脚本賞:ジャン・ピエール・ダルデンヌ(Jean-Pierre Dardenne)、リュック・ダルデンヌ(Luc Dardenne)兄弟(ベルギー)-『Le Silence De Lorna (Lorna's Silence)』
- 功労賞:カトリーヌ・ドヌーヴ(Catherine Deneuve)、クリント・イーストウッド(Clint Eastwood)
- パルム・ドール(短編映画):『Megatron』-Marian Crisan ルーマニア
- カメラ・ドール(新人監督賞):『Hunger』-スティーヴ・マックィーン(Steve McQueen)監督 英国
(c)AFP
カンヌ国際映画祭の公式ウェブサイト(英語)
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