【5月21日 AFP】第61回カンヌ国際映画祭(Cannes Film Festival)のコンペティション部門に出品されているクリント・イーストウッド(Clint Eastwood)監督作品のタイトルが、監督や主演女優が知らない間に変更されるという珍事が起きた。

 作品のタイトルは映画祭のカタログには『Changeling』と記載されていたが、報道陣が受け取った配給元のユニバーサル・ピクチャーズ(Universal Pictures)のプレスリリースには、『The Exchange』に変更した旨が述べられていたのだ。

 記者会見に出席したジョリーは、フランス語にはChangelingの適切な訳語がないので、(カンヌ映画祭カタログの)フランス語訳では『L'Echange(英語でexchangeの意味)』になったのだろうと思ったと述べた。

 だが会見の司会者から、ユニバーサルのプレスリリースで『The Exchange』へのタイトル変更が発表されていることを聞くと、ジョリーもイーストウッド監督も肩をすくめた。ジョリーは「それは知らなかったわ」と語った。

 ユニバーサルのプレスリリースについて尋ねられたイーストウッド監督は、作品内のせりふを引用して、次のようなジョークで答えた。「書かれてはいるが、それが果たして真実なのか?」 これは、真実とは捕らえどころのないものだ、ということについて述べた言葉だ。

 映画は、1920年代のカリフォルニア州で息子を誘拐されたシングルマザー、クリスティン・コリンズ(Christine Collins)の実話を元にしている。クリスティンは誘拐された息子が無事生還して喜ぶが、本当の息子かどうかと疑い始めるというストーリー(c)AFP

 カンヌ国際映画祭の公式ウェブサイト(英語)

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