【5月20日 AFP】ブラジル人作家パウロ・コエーリョ(Paulo Coelho)氏の世界的ベストセラー『アルケミスト-夢を旅した少年(The Alchemist)』が、「マトリックス」シリーズに出演したローレンス・フィッシュバーン(Laurence Fishburne)の監督/主演で映画化されることになった。現在開催中の第61回カンヌ国際映画祭(Cannes Film Festival)で18日、米映画業界の実力者ハーヴェイ・ワインスタイン(Harvey Weinstein)氏が発表した。

 発表に当たりコエーリョ氏は、「自分の望み通りの形で映画化がされることをとてもうれしく思う」とのコメントを寄せている。

 小説は、夢のお告げを信じ、エジプトに向けて財宝を探す旅に出るアンダルシア(Andalusia)の羊飼いの少年サンティアゴが主人公。旅の途中、サンティアゴは不思議な錬金術師に出会い、人生や幸運について学び、夢を叶え、真実の愛を手に入れる。

 制作費は3850万ユーロ(約62億円)。撮影は欧州、中東、北アフリカで今年後半に始まる予定。現在、スペインと南米でサンティアゴ役の少年を探しているという。

 小説は20年前に書かれ、56か国語に翻訳され、6500万部を発行している。(c)AFP