関連情報第61回カンヌ国際映画祭
第61回カンヌ国際映画祭(Cannes Film Festival)で上映された『インディ・ジョーンズ/クリスタル・スカルの王国(Indiana Jones and the Kingdom of the Crystal Skull)』のフォトコールに登場した(左から)スティーヴン・スピルバーグ(Steven Spielberg)監督、主演のハリソン・フォード(Harrison Ford)、制作総指揮のジョージ・ルーカス(George Lucas)。(c)AFP/Anne-Christine Poujoulat
【5月20日 AFP】カンヌ映画祭(Cannes Film Festival)のワールドプレミアで好評を博した『インディ・ジョーンズ/クリスタル・スカルの王国(Indiana Jones and the Kingdom of the Crystal Skull)』だが、一部批評家は厳しい見方を示している。
冷戦時代の1950年代後半を舞台にした今回の作品で、ジョーンズ博士は古代のペルーに存在した不思議な力を持つクリスタル・スカルを手に入れるべく、旧ソ連の諜報員を相手に冒険を繰り広げる。
■「シリーズ前作の素晴らしさは健在」と好意的な批評
プレス向けのプレビューでは、集まった報道陣2000人が温かい拍手を送り、好意的な批評を書いた。「世界はこれで安心だ。魔法はまだ効いている。任務完了だ」とエンターテインメント情報誌バラエティ(Variety)は報じた。
しかしロサンゼルス・タイムズ(Los Angeles Times)紙は、本作が「インディ・ジョーンズ」シリーズにとって時代遅れの1本となってしまうのではないかという不安は根拠のないものだったと、好意的に伝えた。タイム(Time)誌の電子版もフォードのアクションやウイットに富んだせりふ回しなどを称賛した。
英タイムズ(Times)紙は「純金のような作品」とそれぞれ表現。タイムズのジェームズ・クリストファー(James Christopher)氏は、「スピルバーグの最も素晴らしい業績は、前作で描かれた時代遅れの美徳のほとんどを維持していることだ。おかえり、インディ。待っていたよ」と述べている。
■フォードは年を取り過ぎとの辛口コメントも
だが、エンターテインメント情報誌ハリウッド・レポーター(Hollywood Reporter)のKirk Honeycutt氏のお眼鏡には叶わなかったようだ。「アクションと効果の飽き飽きするような連続で、前3作のような魅力はほとんどなかった。派手なアクションばかりで、登場人物には魅力がなく、ウィットもロマンスもない」と同氏はコメントしている。さらに、本作品が1980年代の前3作の続編ではなく、『未知との遭遇(Close Encounters of the Third Kind)』の続編のようだったと批判。「この作品の中心は、プロットにほとんど関係がない絶叫マシーンのような曲芸的なアクションなのか、それとも若いころの自分と同じように懸命に演じようとするかわいそうなハリソン・フォードなのか?」
英デーリー・テレグラフ(Daily Telegraph)紙の批評家デビッド・グリッテン(David Gritten)氏は、フォードは昔と同じようにさっそうと帽子をかぶっているわけでもなく、以前のような鋭いムチさばきがみられるわけでもないと語る。
英ガーディアン(Guardian)紙は、「良いシーンもあるし、全体的によくできている。だがハリソン・フォードはもう帽子を脱ぐべきだ」と論じ、南ドイツ新聞(Sueddeutsche Zeitung)も「残念だが以前の3作ほど良くはない」という記事を掲載した。
カンヌ映画祭の上映会に毎日出席している業界関係者は、観客の反応は温かかったが、数日前に上映されたウディ・アレン(Woody Allen)作『Vicky Cristina Barcelona』と比べると拍手も少なかったと語っている。
だが、批評家がどう書こうと話題にはなっている。スティーヴン・スピルバーグ(Steven Spielberg)監督と制作総指揮のジョージ・ルーカス(George Lucas)にとっての問題は、制作費1億5000万ドル(約156億円)をかけた本作品の全世界での興行収入が5億ドル(約520億円)に達するかどうかだ。(c)AFP/Claire Rosemberg
カンヌ国際映画祭の公式ウェブサイト(英語)
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