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元世界ヘビー級王者タイソンのドキュメンタリー、カンヌ国際映画祭へ

  • 2008年05月13日 15:08 発信地:ニューヨーク/米国
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マイク・タイソン(Mike Tyson、2008年1月25日撮影)。(c)AFP/Getty Images/Ethan Miller

【5月13日 AFP】ボクシングの元ヘビー級世界王者マイク・タイソン(Mike Tyson)の半生を描いたドキュメンタリーが、第61回カンヌ国際映画祭(Cannes Film Festival)で初公開される。

■30時間インタビューと過去映像で構成

 ジェームズ・トバック(James Toback)監督が手掛けたこの映画のタイトルは『Tyson(タイソン)』。30時間にも及ぶインタビュー映像に、タイソンの昔の映像を織り交ぜている。タイソン自身も、映画上映に合わせてカンヌ入りする予定だ。

 トバック監督は、これまでにもさまざまなスポーツ関係の作品を手掛けている。1985年にニューヨークで『ピックアップ・アーチスト(The Pick-up Artist)』を撮影中、まだ十代だったタイソンに出会い、1999年の『ブラック AND ホワイト(Black and White)』と2004年の『When Will I Be Loved』に出演させた。

 今作の制作にあたり、2007年にビバリーヒルズ(Beverly Hills)とマリブ(Malibu)で、当時リハビリ施設で治療中だったタイソンにインタビューを行っている。

■「もう薬物と酒には手を出していない」

 タイソンはニューヨーク・タイムズ(New York Times)紙のインタビューで、「今この作品を見ると、自分が過去にやったことをとても恥ずかしく思う。他人が知る必要のない内容もずいぶん入っている」と答えている。

 タイソンは6月で42歳。数年にわたり乱用していた薬物とアルコールには、この15か月間手を出していないという。「これまでずっと酒を飲み、薬物を服用し、騒いでばかりいた。それが突然、なくなったんだ。この年齢まで生きていられるとは思ってなかったよ」


■最年少世界ヘビー級王者の栄光と転落

 タイソンは驚異的なスピードで栄光へと駆け上がり、その頂点から転落した。

 1986年に20歳で史上最年少の世界ヘビー級王者になり、1987年から90年まで王座を維持。50勝6敗、そのうちKO勝ち44試合という記録を誇る。「ローマ帝国を征服しようとする異民族の王のような気分だった。頭がおかしかったんだ」とタイソンは当時を振り返る。

 だが、1990年に東京でジェームス・ダグラス(James Douglas)に敗れタイトルを失う。1991年にはインディアナポリス(Indianapolis)で当時18歳の少女をレイプしたとして1992年に有罪判決を受け収監され、1995年に釈放されるまで3年間服役した。

 その後、再び世界王者のタイトルを奪うが、1996年にイベンダー・ホリフィールド(Evander Holyfield)に破れ王座から転落。さらに1997年に再びホリフィールドと対戦した試合では、ホリフィールドの耳に2度かみつき出場停止処分を受けた。

 2002年にもう一度、世界チャンピオンのタイトルに挑戦するが、レノックス・ルイス(Lennox Lewis)に8ラウンドKO負けを喫する。

 4億ドル(約4億1500万円)を浪費したあげく、2003年には自己破産を申請。2004年にはダニー・ウィリアムズ(Danny Williams)に、2005年にはケビン・マクブライド(Kevin McBride)に破れ、ボクシング界から引退した。(c)AFP
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