【5月1日 AFP】第61回カンヌ国際映画祭(Cannes Film Festival)実行委員会は4月30日、コンペティション部門に出品される作品3本、コンペ外部門に出品される作品1本を追加発表した。これで、22作品がパルム・ドール(Palme d'Or)を競い合うことが決定した。

 コンペティション部門で追加発表されたのは、ブラジルのフェルナンド・メイレレス(Fernando Meirelles)監督による『ブラインドネス(Blindness)』、米国のジェームズ・グレイ(James Gray)監督による『Two Lovers』、フランスのローラン・カンテ(Laurent Cantet)監督による『Entre les Murs』の3作品。

 オープニング作品にも決定した『ブラインドネス』は、住人が次々と視力を失う街を描いたサスペンスで、ジュリアン・ムーア(Julianne Moore)、マーク・ラファロ(Mark Ruffalo)、ダニー・グローヴァー(Danny Glover)らが出演している。メイレレス監督はこれまでに、アカデミー賞にノミネートされた『シティ・オブ・ゴッド(City of God)』や『ナイロビの蜂(The Constant Gardener)』でメガホンを取っている。

 グレイ監督の『Two Lovers』では、主演のホアキン・フェニックス(Joaquin Phoenix)が、グウィネス・パルトロー(Gwyneth Paltrow)とヴィネッサ・ショウ(Vinessa Shaw)の間で揺れ動くニューヨーカーを演じている。『リトル・オデッサ(Little Odessa)』や『We Own The Night』などの犯罪サスペンスを描いてきたグレイ監督にとっては初のロマンス映画となる。

 そのほか、コンペ外部門で出品されたバリー・レヴィンソン(Barry Levinson)監督の『What Just Happened?』がクロージング作品に決定。権力を失っていくハリウッド(Hollywood)のプロデューサーをロバート・デ・ニーロ(Robert de Niro)が演じ、そのほかにもブルース・ウィリス(Bruce Willis)やショーン・ペン(Sean Penn)が出演している。

 デ・ニーロはレッドカーペットにも登場するほか、パルム・ドールのプレゼンターも務める。(c)AFP