【2月23日 AFP】フランス国内で最も権威ある映画賞「第33回セザール賞(Nuit des Cesar)」の受賞結果が22日に発表された。作品賞には、南フランスの港町で働く北アフリカ人移民の姿を描いた社会派ドラマ『La Graine et le Mulet』が輝いた。

 同映画を手がけたチュニジア系フランス人のAbdellatif Kechiche監督は監督賞も獲得。同作に出演したHafsia Herzi(21)は新人女優賞に選ばれた。

 主演女優賞に輝いたのは、『エディット・ピアフ~愛の讃歌~(La Vie En Rose)』のマリオン・コティヤール(Marion Cotillard、32)。コティヤールは同作ですでに、本年のゴールデングローブ賞と英国アカデミー賞を獲得したほか、24日発表の第80回アカデミー賞(80th Academy Awards)にもノミネートされている。

 主演男優賞には、『潜水服は蝶の夢を見る(The Diving Bell And The Butterfly)』のマチュー・アマルリック(Mathieu Amalric)が受賞。アマルリックは、ジュリアン・シュナベル(Julian Schnabel)監督が手掛けた同作で、脳梗塞で倒れ左目のまぶた以外は身体の自由を奪われてしまうELLE誌の元編集長ジャン・ドミニク・ボビー(Jean-Dominique Bauby)を好演した。(c)AFP