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第58回ベルリン国際映画祭、日本で再生するドイツ人を描いた作品が好評

  • 2008年02月13日 10:24 発信地:ベルリン/ドイツ
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2008年2月11日、第58回ベルリン国際映画祭(The 58th Berlin International Film Festival)で、『Cherry Blossoms』のプレミア上映会に向かう日本人女優のAya Irizuki。(c)AFP/DDP/MARCUS BRANDT

【2月12日 AFP】(2月13日写真追加)第58回ベルリン国際映画祭(The 58th Berlin International Film Festival)で11日、妻を亡くしたドイツ人の男性が日本を訪れて亡き妻の心を理解していくさまを描いた『Cherry Blossoms』のプレミア上映会が開催され、大好評を博した。

 コンペティション部門に出品されたこの作品は、バイエルン地方の片田舎に住む夫婦が主人公だ。エルマー・ウェッパー(Elmar Wepper)演じる夫のRudiとハンネローレ・エルスナー(Hannelore Elsner)演じる妻のTrudiは、旅に出る。まずベルリン(Berlin)の息子を訪ねるが、冷たい歓迎を受ける。2人はバルト海沿岸を旅するが、妻がホテルで急死。Rudiは、悲しみに打ちひしがれ、ひとりぼっちの生活を思って途方にくれる。子どもたちもそんな彼を心配するが、彼の面倒を見たくはない。

 Rudiは、東京で働いている末っ子を訪ねてみようと思い立つ。東京は桜が満開の時期だった。富士山まで旅したRudiは、東京のとある公園で舞踏を舞う少女に出会う。妻がテレビ番組でみて、熱心に学んでいた舞踏。Rudiは、そんなものはこの村にそぐわないと言ってやめさせたのだが、旅には、舞踏を舞う妻の写真を何枚か携えてきた。

 母の死の悲しみを乗り越えるために舞踏を始めたという少女は、Rudiの悲しみと後悔の念を深く理解する。2人が悲しみを癒し合う場面は、観客の涙を誘った。

 ドイツ人のドリス・ドゥリー(Doris Doerrie)監督は、「わたしたちが日本に持っている2つの典型的なイメージ(桜と富士山)を取り入れた。RudiとTrudiにとっても、テレビで見る日本がそんなイメージだったと思う。あっというまに散ってしまう桜は、人生のはかなさの象徴です」と語る。

 監督自身、日本文化の大ファンだという。日本を題材にした映画はこれで3本目。日本人の寛容さや優しさに触れ、それを少女のキャラクターに作り込んだ。

「Rudiは、自分を心配してくれる人を見つけ、自分の体験をこれまでとは全く違った方法で理解するようになった。わたし自身が日本で何度も経験したことです」と語る監督は、夫を10年前に亡くしている。(c)AFP/Deborah Cole
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