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【1月23日 AFP】第80回アカデミー賞のノミネート結果が22日に発表されたが、今年は暴力的な暗い作品が有力候補に挙がっている。
まず、最多8部門にノミネートされたのは、『ノーカントリー(No Country for Old Men)』と『ゼア・ウィル・ビー・ブラッド(There Will Be Blood)』。『ノーカントリー』は、麻薬犯罪をめぐるバイオレンスドラマで、批評家から高い好評を受けている。イーサン・コーエン(Ethan Coen)とジョエル・コーエン(Joel Coen)が監督賞にノミネートされたほか、作品賞、助演女優賞、助演男優賞、脚色賞などに名を連ねている。ダニエル・デイ・ルイス(Daniel Day-Lewis)主演で、20世紀のカリフォルニアを舞台に石油業界を描いたドラマ『ゼア・ウィル・ビー・ブラッド』も、作品賞などにノミネートされた。
この2作品に次いで7部門にノミネートされたのは、英国を舞台にした歴史ドラマ『つぐない(Atonement)』と犯罪スリラー『フィクサー(Michael Clayton)』。ただし『つぐない』は主演賞、監督賞の主要部門にはノミネートされていない。
そのほか注目されるのは、主演・助演のダブルノミネートを果たしたケイト・ブランシェット(Cate Blanchett)だ。『エリザベス:ゴールデン・エイジ(Elizabeth: The Golden Age)』で主演女優賞、ボブ・ディラン(Bob Dylan)を演じた『アイム・ノット・ゼア(I'm Not There)で助演女優賞にノミネートされている。
主演女優賞をブランシェットと競うのは『アウェイ・フロム・ハー 君を想う(Away From Her)』でアルツハイマー症の患者を演じた ジュリー・クリスティ(Julie Christie)など。クリスティは『ダーリング(Darling)』以来43年ぶりの主演女優賞を狙う。
主演男優賞で注目されるのは、1990年の『マイ・レフトフット(My Left Foot)』以来となるオスカーを狙う『ゼア・ウィル・ビー・ブラッド』のダニエル・デイ・ルイス。そのほか、『フィクサー』のジョージ・クルーニー(George Clooney)、『スウィーニー・トッド フリート街の悪魔の理髪師(Sweeney Todd: The Demon Barber of Fleet Street)』のジョニー・デップ(Johnny Depp)、『告発のとき(In the Valley of Elah)』のトミー・リー・ジョーンズ(Tommy Lee Jones)、『イースタン・プロミセズ(Eastern Promises)』のヴィゴ・モーテンセン(Viggo Mortensen)が名を連ねている。
批評家らはこのノミネート結果を、2006年の『クラッシュ(Crash)』、2007年の『ディパーテッド(The Departed)』に続き、残酷で暗い作品を選出しようというアカデミー賞主催者、映画芸術アカデミー(Academy of Motion Picture Arts and Sciences)の傾向を示すものだという。
「芸術はその時代を反映する。私たちが暗く陰惨な時代に生きているということだろう。近年は、暗い作品を作る傾向にあって、今回のノミネートはそれを示している。『JUNO/ジュノ(Juno)』以外の作品賞にノミネートされた映画で、気持ちを高揚させてくれるものはない」
外国語映画賞には、初のカザフスタンからの出品作『Mongol』に加え、イスラエルの『ボーフォート -レバノンからの撤退-(Beaufort)』、オーストリアの『ヒトラーの贋札(The Counterfeiters)』、ポーランドの『Katyn』、ロシアの『12』がノミネートされた。
長編ドキュメンタリー賞には、ここ数年と同じようにイラクやアフガニスタンでの戦争を反映した作品が目立ち、5作品中3つを占めている。チャールズ・ファーガソン(Charles Ferguson)監督の進攻後のイラクを描いた『No End in Sight』やリチャード・ロビンズ(Richard Robbins)監督の帰還兵を描いた『Operation Homecoming: Writing the Wartime Experience』などだ。マイケル・ムーア(Michael Moore)監督の『シッコ(Sicko)』も、2003年の受賞作『ボウリング・フォー・コロンバイン(Bowling for Columbine)』に引き続いてノミネートを果たした。
2月に行われる授賞式は、ゴールデングローブ賞授賞式を中止に追い込んだ全米脚本家組合(Writers Guild of America、WGA)のストライキが続いているため、開催が危ぶまれている。しかし、主催者側は、脚本家らが授賞式会場にピケを張り、共感した俳優らが授賞式不参加となる可能性があっても、授賞式は予定通りに行うと語っている。(c)AFP




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