【10月10日 AFP】コロンビアの麻薬王パブロ・エスコバル(Pablo Escobar)の生涯を描いたハリウッド映画が2本制作されることがわかった。エンターテイメント誌バラエティ(Variety)が9日に報じた。

 その1つは『Escobar』と題された作品で、Roberto Escobar Gaviriaの著書『Mi Hermano Pablo(My Brother Pablo)』を映画化したもの。監督を務めるのは、『ニクソン(Nixon)』、『JFK』、『ナチュラル・ボーン・キラーズ(Natural Born Killers)』、『プラトーン(Platoon)』などで知られるオリバー・ストーン(Oliver Stone)監督。撮影は2008年に開始の予定。
 
 もう一方の作品のタイトルは『Killing Pablo』。同名著書『パブロを殺せ(Killing Pablo)』の映画化で、ハビエル・バルデム(Javier Bardem)やクリスチャン・ベイル(Christian Bale)も出演する予定だという。

 エスコバルは史上最も恐れられたマフィアの1人で、「メデジン・カルテル」と呼ばれた悪名高き麻薬シンジケートのリーダー。米国のコカイン市場を牛耳り、コロンビアの首都ボゴタ(Bogota)を無差別に攻撃して、数百万人の市民を殺害した。1993年12月、44歳だったエスコバルは、麻薬ビジネスの拠点だったメデジン(Medellin)で、コロンビア軍の銃弾に倒れた。(c)AFP