【9月28日 AFP】映画監督マーティン・スコセッシ(Martin Scorsese)が、ビートルズ(The Beatles)の元メンバー、ジョージ・ハリスン(George Harrison)のドキュメンタリー映画を制作することが分かった。27日、エンターテイメント業界誌バラエティ(Variety)が報じた。

 スコセッシ監督は本年2月のアカデミー賞授賞式で、念願の最優秀監督賞を受賞。今回の作品では、6年前に肺がんで亡くなったハリスンの生涯を描く。バラエティ誌によれば、クランクインは本年中だが、完成までには数年かかる予定だという。

 バラエティ誌は「スコセッシ監督が自分の人生を描くと知ったら、ジョージはとても喜ぶでしょう」というハリスン夫人、オリビア(Olivia Harrison)さんのコメントを掲載。

 オリビアさんは、同作品のプロデューサーを務める。さらに、同作品にはポール・マッカートニー(Paul McCartney)とリンゴ・スター(Ringo Starr)も出演する。

 スコセッシ監督はこれまでにも、2005年にボブ・ディラン(Bob Dylan)の伝記映画『ボブ・ディラン ノー・ディレクション・ホーム(No Direction Home: Bob Dylan)』を公開し、ローリング・ストーンズ(The Rolling Stones)の活動を追った『Shine a Light』も今後の公開を控えるなど、音楽ドキュメンタリーを複数手掛けている。

 バラエティ誌によれば、本作品はハリスンのビートルズ時代とソロ時代に焦点を置き、ハリスンが抱いた東洋的神秘主義への関心も描かれるという。

 スコセッシ監督は同紙に対し、「ジョージ・ハリスンの音楽と精神の追求は、現代でも心に響く物語であり、それを深く掘り下げてみたい」と語った。(c)AFP