【9月12日 AFP】映画「ハリー・ポッター(Harry Potter)」シリーズが、「007」シリーズを抜いて、史上最もヒットした映画となったことが明らかになった。11日、エンターテイメント誌バラエティ(Variety)とハリウッド・リポーター(Hollywood Reporter)が報じた。

 ジェームズ・ボンド(James Bond)を主人公とする「007」シリーズは、1962年の『007/ドクター・ノオ(Doctor No)』でスタートし現在までに22作が制作されている人気シリーズ。ところが、J・K・ローリング(J.K. Rowling)原作の小説を映画化した5本の作品が、このほど世界の興行収入でこの「007」シリーズを追い抜いた。

 これまでの全世界での興行収入は、「ハリー・ポッター」シリーズが計44億7000万ドル(約5100億円)、「007」シリーズが計44億4000万ドル(約5070億円)。「ハリー・ポッター」シリーズはさらに、「スター・ウォーズ(Star Wars)」シリーズ全6作品の興行収入である42億3000万ドル(約4830億円)も抜いた。

 ワーナー・ブラザーズ(Warner Bros.)が発表した数字には、インフレの影響やチケットの値上がりなどは考慮されていないものの、引き続き公開される2本の作品を加えれば、シリーズの興行収入がさらに増える可能性は十分にあると、同社の関係者はみている。

 ワーナー・ブラザーズ国内配給部門のダン・フェルマン(Dan Fellman)氏はハリウッド・リポーターの取材に対し、「10年後、『ハリー・ポッター』シリーズの全興行収入がどこまで伸びているかと思うと、ワクワクするね」と語った。

 2007年初頭に公開されたシリーズ最新作『ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団(Harry Potter and the Order of the Phoenix)』の興行収入は、計9億2400万ドル(約1054億円)に達している。(c)AFP