【8月29日 AFP】仏教の開祖ブッダ(Buddha)の人生と教えを描いた歴史大作映画『The Buddha』が2009年半ばに公開される。ムンバイ(Mumbai)で27日に指揮をとるインド映画の巨匠、シャム・ベネガル(Shyam Benegal)監督を迎えて記者会見が開催された。

「制作される映画のメッセージは、世界的な紛争や環境問題といったグローバルな危機的状況に対するひとつの答になるだろう。」と語るのは財団、Light of Asia FoundationNavin Gooneratne会長。制作中の映画は、スリランカのコロンボ(Colombo)を拠点にする同財団とインドの映画制作会社Beyond Dreams Entertainmentの一大共同プロジェクトとなる。Gooneratne会長は制作総予算を明らかにしなかった。撮影は、仏教徒が大部分を占めるインドとスリランカで行われる。

ブッダは紀元前6世紀、現在のインドとネパールの国境上に位置するカピラヴァスツ(Kapilavastu)の王族の元に誕生するが、悟りを開くために出家し、満ち足りた生活を捨てた。スリランカの仏教学者、Nimal D’Silva氏は映画制作のための史実関係の調査チームを率いることになっており、調査チームには仏教にゆかりのある中国、日本、韓国からも専門家が参画する予定。(c)AFP