【8月24日 AFP】イタリアの映画監督ジュゼッペ・トルナトーレ(Giuseppe Tornatore)が、21日にローマの路上で2人組の強盗に襲われ頭部を負傷しローマ市内の病院に運ばれたことが23日、イタリアのメディアによって明らかとなった。

 トルナトーレ監督はイタリアの日刊紙コリエーレ・デラ・セラ(Il Corriere della Sera)に対し、道を聞くふりをしながら近づいてきた若い2人組に地面に倒れた際に頭部を強打され、財布、腕時計や携帯電話を強奪されたと犯行の詳細を語った。またANSA通信は、23日に同監督が追加検査を受けると報じている。

 トルナトーレ監督は1989年に、後に映画監督となる少年の目を通して映し出されるある村の映画館での回想物語を描いた『ニュー・シネマ・パラダイス(Cinema Paradiso)』で外国語映画賞受賞(Best Foreign Film Oscar)を受賞している。

 同監督の最新作である『TheUnknown(伊題:La Sconosciuta)』(2006年)は、ウクライナからイタリアにやって来た若い女性を描いており、イタリアのアカデミー賞(Academy Awards)にあたる映画賞、ダヴィッド・ディ・ドナテッロ賞(Premi David diDonatello)の最多12部門にノミネートされ、作品賞、監督賞、主演女優賞、音楽賞、撮影賞の5部門を受賞している。

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