【6月13日 AFPBB News】今年のアカデミー賞助演女優賞にノミネートされ、一躍世界的に有名な女優となった菊地凛子Rinko Kikuchi)出演の新作コメディサスペンス『図鑑に載ってない虫』が6月23日より公開される。死後の世界をルポするため、謎の「死にモドキ」を探す旅に出た一人の若者。行く先々で起こるのは、現実なのか夢なのか分からないほど変なことばかり・・・。主演に伊勢谷友介を迎えるなど、豪華キャストが揃った同作品に注目が集まりそうだ。

■‘脱力系’監督、三木聡  

 メガホンを取るのは、『イン・ザ・プール』や『亀は意外と速く泳ぐ』で日本の映画界に‘脱力系’という新たなジャンルを生み出した三木聡Satoshi Mitsuki)監督。原作・脚本も書き下ろしで担当している。些細なことも笑いの種にしてしまう独特の感性で生み出した、一見くだらないように見えるギャグが映画の細部にわたって散りばめられている。

■多彩なキャストが作品を盛り上げる

 主役のルポライター‘俺’役を演じるのは伊勢谷友介Yusuke Isetani)。『ハチミツとクローバー』や『嫌われ松子の一生』などに出演し、その演技力が高い評価を得た。今回の映画ではユーモア溢れる役柄を見事に演じ、新たな一面を見せた。

 ‘俺’と一緒に「死にモドキ」を探すエンドー役を演じるのは、「大人計画」の主宰で演出家・俳優としても人気を確立している松尾スズキ。この作品のハチャメチャさを盛り上げる重要な役柄を自然体で見せた。松尾はこの作品について、「広い目で見ると哲学的で神話めいた話」とコメント。  

 また、旅を続ける仲間の一人、サヨコ役を演じるのは、菊地凛子。『バベル(Babel)』で見せた時とは大きく異なる雰囲気で、演技の幅広さを見せつけた。また、菊地はエイドリアン・ブロディ(Adrien Brody)出演の「Brother’s room(原題)」にも出演する予定で、今後の国内外での活躍が期待される。  

 ほかにも、個性溢れるキャストたちが、新しい三木ギャグの数々をそれぞれ演じ分けている。6月23日より、テアトル新宿(Theatre Shinjuku)ほかにて全国ロードショー。また、三木監督が同時に書き下ろした小説「図鑑に載ってない虫」(幻冬舎)も、現在好評発売中。配給は日活。(c)AFPBB News/2007「図鑑に載ってない虫」製作委員会

★6月23日よりテアトル新宿(東京)ほかで全国ロードショー。

関連情報
  • 『図鑑に載ってない虫』公式HP
  • 【菊地凛子】過去記事一覧へ