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M・J・フォックス、ES細胞研究推進支持で保守派からバッシング - 米国

  • 2006年10月26日 15:03 発信地:米国
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写真は、Tammy Duckworth氏の選挙活動でスピーチするフォックス氏。(C)AFP/Getty Images Scott Olson


【ワシントンD.C./米国 26日 AFP】11月7日の中間選挙投票日を間近に控える中、「バック・トゥー・ザ・フューチャー(Back to the Future)」シリーズで知られるカナダ生まれの俳優マイケル・J・フォックス(Michael J. Fox)氏はES細胞研究の推進を目指していることから、保守派の攻撃を受けている。

■ES細胞研究推進のため、フォックス氏が民主党のテレビCMに出演

 フォックス氏は、この研究が自身も患うパーキンソン病を治療する手掛かりになるかもしれないと考え、支援活動を行っている。民主党がこの研究を支持していることから、このほどミズーリ州の同党議員候補であるClaire McCaskill氏の選挙キャンペーン用テレビCMに出演し、有権者に向かってこう語りかけた。
「ミズーリ州の皆さんは、私を含めたアメリカ人数百万人の身に起きている、このような問題にどう取り組みますか?」

 ジョージ・W・ブッシュ(George W. Bush)大統領は7月、ES細胞研究の促進法案に対し、就任以来初の拒否権を行使して政府助成金の拡充を阻止した。ES細胞研究を「ヒトの胚を破壊する非道徳的なもの」として反発している宗教的保守派の人々の支持を得ることが狙いとされている。これについて批評家らは、ブッシュ大統領と共和党が「科学の進歩を阻んだ」として非難した。こうした動きの中、民主党はES細胞研究を今回の中間選挙における争点とした。

■「体の震えは演技」と保守派ラジオ・パーソナリティがフォックス氏を非難

 保守派ラジオ・パーソナリティーとして知られるRush Limbaugh氏はキャンペーン用テレビCMのフォックス氏について、「たえず体を動かしたり震えているのは、まさしく演技だ」と激しく批判した。
 24日には少し態度を和らげ、フォックス氏に詫びの言葉を述べたが、フォックス氏が自身の病気を「巧みに利用している」のだという考えは変わらないという。

 フォックス氏は24日、民主党の別の候補であるイリノイ州のTammy Duckworth氏とも選挙活動を行った。Duckworth氏はイラク戦争で地雷のため体の一部を失っている。同日、彼は「現在の病状は自分でコントロールできる程度のものだが、悪化する可能性もある。今日は調子がいいが、地獄のような苦しみを味わうようになる可能性もある」と語った。

■「フォックスは格好の餌食だ」と避難の声

 一方、同じ保守派ラジオ・パーソナリティーであるSean Hannity 氏は24日、ABCの番組「Good Morning America」で「フォックスは格好の餌食だ。彼が言いたいことを堂々と言うのは当然だが、批判されるのも当然だ」と述べた。
さらに「あのCMが不運なのは、ES細胞研究への政府助成金についてだということだ」として、議会議員らにこの問題の裁判権がないことを批判した。

 ブッシュは大統領は2001年に、ヒトの胚性幹細胞作成を研究する政府助成金を禁止する法案を成立。一方、余剰胚から樹立されたES細胞に限定して政府資金の提供を許可した。

 研究者らは、パーキンソン病やアルツハイマー病といった難病の治療に役立てるため、体外受精の過程で得られた複数の細胞から成る胚を研究に使用したいと考えている。

 ミズーリ州の有権者は現在、胚の変種などを含むES細胞研究を保護する州の憲法改正に向けた提案に投票するか否かを問われている。

 15年前にパーキンソン病だと診断されたフォックス氏が、政治運動のため演説台に上ったのは今回が初めてではない。2004年10月にニューハンプシャー州で、フォックス氏は民主党の大統領候補のJohn Kerry氏の政治運動にも参加した。この時Kerry氏はES細胞研究の件でブッシュ大統領を厳しく批判した。
 Kerry氏は、俳優クリストファー・リーブ(Christopher Reeve)氏の未亡人であるDana Reeveさんとともに、この問題に関するキャンペーンを展開したこともある。リーブ氏は、映画「スーパーマン(Superman)」シリーズの主演俳優で、事故により半身不随となった。Danaさん自身は今年2006年に肺ガンのため死去した。

 写真は、Tammy Duckworth氏の選挙活動でスピーチするフォックス氏。(C)AFP/Getty Images Scott Olson

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