【3月6日 MODE PRESS】フランス、日本をはじめとした世界各国のイラストレーターによる東日本大震災復興支援イラスト集「マグニチュード・ゼロ(Magnitude ZERO)」が、3月7日に刊行される。

■「マグニチュード9」から「マグニチュード・ゼロ」へ

 今回刊行される「マグニチュード・ゼロ」は、昨年フランスで出版され話題となったチャリティ・イラスト集「マグニチュード9」を日本向けに再編したもの。

 震災当時、東京に滞在していたフランス人コミックス原作者のジャン=ダヴィッド・モルヴァン(Jean - David Morvan)は、日本を応援するイラストを世界各国のクリエイターから集めるプロジェクトを始動した。ヨーロッパ中心に寄せられたイラストの数は、なんと約2700点。その中から250点を厳選し、フランスでチャリティ・イラスト集「マグニチュード9」を出版した。国境を越えた取り組みは話題となり、初版4000部は3週間で完売。その後増刷が行われた。

 日本版にあたる「マグニチュード・ゼロ」には、オリジナル版「マグニチュード9」から厳選された約60点に加え、しりあがり寿(Kotobuki Shiriagari)や安齋肇(Hajime Anzai)、中島信也(Shinya Nakajima)、森本晃司(Koji Morimoto)といった日本のクリエイターが描き下ろした新作約60作品を収録した。タイトルには「もう一度ゼロから立ち上がる」という意味を込めている。価格は2200円(税別)で、売り上げの一部を被災地の支援団体に寄付する。

 会見に出席したモルヴァンは「日本でこのような機会を与えてもらい、嬉しく思う。マグニチュード・ゼロは、まるで海外と日本がイラストを通じて対話しているような構成になっている」と語る。

■京都で展覧会

 刊行にあわせ、3月3日から5月6日まで、京都国際マンガミュージアムで展覧会「世界のコミックス作家がみた3.11~マグニチュード・ゼロ~」が開催されている。会場では、イラスト集に収録された作品約120点の複製画を展示。イラスト集「マグニチュード・ゼロ」の先行販売も実施する。入場料は無料(ミュージアムへの入場料は別途必要)。

【書籍情報】
「マグニチュード・ゼロ」(発行元:マインドクリエーターズ、販売元:朝日新聞出版)
価格:2200 円(税別)
3月7日より、紀伊國屋書店 (新宿本店・新宿南店)、丸善(日本橋店・丸の内店)等の一般書店で販売。
(c)MODE PRESS

【関連情報】
京都国際マンガミュージアム公式サイト<外部サイト>