【11月25日 MODE PRESS】東京・原宿のアウディ フォーラム 東京(Audi Forum Tokyo)で11月22日から12月15日まで、写真家の篠山紀信(Kishin Shinoyama)が東日本大震災の被災地を捉えた写真展「ATOKATA(あとかた)」が開催される。

 震災発生後、篠山は宮城県などの被災地に足を運び、“東日本大震災とは何なのか”と自分自身に問いかけながら現地の光景や人々の肖像を撮影した。 21日には被災地の光景と人物ポートレートを収録した写真集「ATOKATA」を日経BPから刊行した。

 21日に開かれた写真展のオープニングレセプションで篠山は「勇気を振り絞って被災地に行くと、まるで重力を失ったかのような光景が続いた。自然のエネルギーによって生み出された新たな創造物を目にし、畏怖と畏敬の念を抱いた。静謐な光景を目にして湧き上がった気持ちを、ストレートに作品に込めた」とコ メント。「会場に展示されているのは、あの日私が目にした“あとかた”。今同じ場所に行っても、同じ瓦礫は残っていない。8月に訪れたときは、もう新たな生命が芽吹いていた。刻一刻と変わる“あとかた”を、このような形で残すことができてよかった」語った。

 写真展「ATOKATA」はアウディ フォーラム 東京2Fで12月15日まで開催。時間は10時~19時まで。入場無料。(c)MODE PRESS

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