2007年10月18日、アムステルダムの博物館「Tassen Museum:The Museum of Bags and Purses」に展示されれている財布やバッグ。(c)AFP/MAARTJE BLIJDENSTEIN
【11月13日 AFP】オランダ・アムステルダム(Amsterdam)市内にあるバッグ&財布専門の博物館「Tassen Museum:The Museum of Bags and Purses」には、世界中から集められたバッグや、ポーチ、財布など約3500点が展示されている。
同博物館のSigrid Ivo館長は「過去に作られたバッグを見れば、装飾品としてバッグがどのような流行を辿ってきたかだけではなく、当時の人々が何を持ち運ぼうとしていたか、それに伴いどのように社会や女性が変わっていったのかがわかるのです」と語る。
■ハンドバックの誕生
中世から17世紀末にかけては、男女ともに、硬貨や書類を運ぶための小さなバッグやベルトに取り付けられる財布やポーチを使っていた。展示品の中でも最も古いバッグは、16世紀に作られた山羊皮製の男性用バッグ。締め具の後ろには18個の隠しポケットが付いている。
18世紀になると、女性達は内側に隠しポケットを付けた裾広がりのスカートに代わり、より体にフィットしたハイウエストのドレスを着るようになった。女性がハンドバッグを持ち始めたのはこれ以降のことだ。当時の女性はあまりものを持ち運ばなかったので、初期のハンドバッグがどれも非常に小さい。当時の女性は、裁縫道具や硬貨、鍵などは持ち運んでいたが、化粧品をバッグに入れることあまり相応しくないとしていた。
■バッグと産業革命
ハンドバッグが流行り始めたのは、産業革命の後だ。18世紀末から19世紀初頭にかけて起きた産業革命により、人々は新たな形状のバッグを作る技術を得た。さらに、男性だけでなく女性も社交や買物のため外に出ることが多くなったため、ハンドバッグが必要不可欠なアイテムとなっていった。
また、電車が登場してからは、「旅行」が人気になり、多くの荷物を運ぶことができるバッグが必要になった。「丈夫で長持ちするので、革のバッグは特に人気でした。中流階級の人々が旅行をするようになったことで、お土産物としてのバッグも人気を集めたようです」
20世紀に入り、女性がより自立した存在になるにつれ、ハンドバッグの種類も豊富なものになっていった。仕事用には革のブリーフケース、日常生活にはカジュアルなバッグ、夜にはエレガントで煌びやかなクラッチバッグ・・・。バラエティ豊かなデザインと型が登場する中、50年代にはシャネル(Chanel)のキルティングバッグやエルメス(Hermes)のケリーバッグなどがのトレンドとなった。
「ここ20年は、多くのファッションブランドがバッグと香水で売り上げを上げようとしています。最近のデザイナーは皆、『イット・バッグ(It Bag=旬のバッグ』を生み出そうと競い合っています。モデルやセレブたちが、どのバッグを使っているかも重要視されていますね」と館長。しかし、現在彼女が注目しているのは、「有名デザイナーが生み出した流行のバッグでなく、新素材を使った革新的なデザインのバッグ」とのことだ。(c)AFP




