日本より先に開催された、スペイン国内での「靴Xクリエーション展」。バルセロナ会場にて撮影。(c)ICEX
【東京 18日 MODE PRESS】東京の表参道ヒルズで10月30日から開かれる「靴×クリエーション」展は、スペイン靴のPRキャンペーンの一環として、今年2月から6月まで、バレンシアを皮切りにスペイン国内4都市を巡回した。
開催地は、マドリード、バルセロナ、セビリア、バレンシアの主要4都市。合計で、約8500人が来場した。各都市の美術館やデザイン施設で開かれたこともあり、アートやデザインに対して高い関心を持った来場者が多かったという。
■バレンシア(2007年2月23日~3月9日)
展覧会がスタートをきったのは、地中海沿岸に面した都市バレンシア。スペインで生産される靴の65%を生産する、国内最大の“靴都市”でもある。
国内初の開催ということもあり、会場となったセントレ・デル・カルメン美術館には、国内テレビや新聞など多くのメディアが詰めかけた。ある番組では「デザインと創造性、そして業界が手をつないだ模範例」として展覧会の様子をリポート。ファッション番組だけでなく、報道番組や経済誌などでも広く取り上げられた。
■バルセロナ(2007年3月15日~3月31日)
次いで開催されたのは、スペイン最大の港湾都市で、マドリードに次ぐ人口を誇るバルセロナ。世界的建築家アントニ・ガウディの作品群が多く存在する芸術の都市として、また多くのクリエーターが集い、オルタティブファッションの展示会「ブレッド&バター」の開催地として知られる都市である。
そんな芸術的な土壌も後押しとなり、会場のスペイン建築・デザイン振興会(FAD)には、前回同様多くの地元メディアが来場。主要テレビ局では、9つのインタビュー番組が放映された。さらに、話題はネット上のブロガーの間にも広がり、好意的なコメントが多く寄せられたという。
■セビリア(2007年4月12日~27日)
スペイン南部の政治、経済、文化の中心地であるセビリアでは、1929年の「イベロアメリカ万博」開催時に建てられたエル・カシーノ・デ・ラ・エクスポシシオンが会場に選ばれた。歴史的建造物の中で繰り広げられる斬新な展覧会、という取り合わせが話題を呼び、地元紙やヴォーグ4月号などの誌面を賑わした。
■マドリード(2007年5月17日~6月3日)
国内最後の開催地となったのは、世界三大美術館のひとつプラド美術館を有する、首都マドリード。会場には、ヨーロッパデザイン研究所が選ばれた。スペインの経済紙ラ・ガセタ・デ・ロス・ネゴシオス紙では、展覧会の模様を詳細に取り上げた特集記事が組まれ、カルチャー誌にも好意的な批評が掲載された。
日常的に芸術に慣れ親しみ、厳しい審美眼を持った4都市のメディアと一般来場者たちからも高い評価を得た同展覧会。日本では、残念ながら東京のみの開催となるが、この機会に是非、スペイン国民をうならせたクリエーションに触れておきたい。(c)MODE PRESS